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ISBN 10 : 4326154616
Content Description
種が落ちた場所から動くことなく一生を過ごす植物は、光合成により酸素を作り出し、あらゆる生物が住まう環境を整える。つまり植物は世界と溶け合い、世界を作り出し、世界に存在している。動物の哲学も存在論的転回もやすやすと超えて、植物の在り方から存在論を問い直す哲学エッセイ。モナコ哲学祭賞受賞作。
目次 : 1 プロローグ(植物、あるいは世界のはじまり/ 生命領域を拡張する/ 植物、または息づく精神/ 自然の哲学のために)/ 2 葉の理論―世界の大気(葉/ ティクターリク・ロゼアエ/ 空気のただ中で―大気の存在論/ 世界の息吹/ すべてはすべての中に)/ 3 根の理論―天体の生命(根/ 最も深いところにあるもの、それは天体である)/ 4 花の理論―理性のかたち(花/ 理性とは性のことである)/ 5 エピローグ(思弁的独立栄養について/ 大気のごとくに)
【著者紹介】
エマヌエーレ・コッチャ : パリの社会科学高等研究院(EHESS)准教授。研究分野は中世哲学、キリスト教的規範性の歴史と理論。フライブルク大学准教授を経て現職。著書『植物の生の哲学―混合の形而上学』で、モナコ哲学祭賞受賞
嶋崎正樹 : 仏語翻訳家・放送通訳
山内志朗 : 慶應義塾大学教授。倫理学専攻。山形県生まれ。研究分野は、西洋中世・倫理学、バロックスコラ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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