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十日間の不思議 新訳版 ハヤカワ・ミステリ文庫

Ellery Queen

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150701543
ISBN 10 : 4150701547
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ぼくを見張ってほしい―たびたび記憶喪失に襲われ、その間自分が何をしているのか怯えるハワード。探偵エラリイは旧友の懇願を聞き入れて、彼の故郷であるライツヴィルに三たび赴くが、そこである秘密を打ち明けられ、異常な脅迫事件の渦中へと足を踏み入れることになる。連続する奇怪な出来事と論理の迷宮の果てに、恐るべき真実へと至った名探偵は…巨匠クイーン円熟期の白眉にして本格推理小説の極北、新訳で登場。

【著者紹介】
越前敏弥 : 1961年生、東京大学文学部国文科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぽんすけ

    話としてはとても面白かった。でも登場人物がな〜^^;ハワードもサリーも自分勝手すぎてさ…。エラリーが二人に振り回されて貧乏籤ひいたような形になるのでストレスがすごかった。事件がわずか十日の間に凝縮していて、確かに後から考えてみると、こんなに短期間にあれこれ起きるのおかしくない?となるけど読んでる時は気づかなかったな。事件解決に導いたエラリーは一躍時の人となり、ライツヴィル物なのに平和に終わるなんてと思ってからのどんでん返し、探偵殺しですよ。なるほどそうくるか、でも確かに動機の面ではこの人しかいなかったな。

  • しゃお

    エラリイ・クイーン〈ライツヴィル〉シリーズ3作目。度々記憶喪失に陥るという旧友ハワードから自身を見張って欲しいという依頼を受けたエラリイ。赴く先のライツヴィルでエラリイは更に予想しない依頼を受ける事になり、そこから大きな事件が発生、解決、そしてその後が描かれる構成が上手い。他の作品に比べてもエラリイが能動的である事もあってリーダビリティも高く、加えてエラリイの観察眼の鋭さとそれを逆手にとった展開に震えるものが。ラストは果たしてどうなのとか語りたくなるところも含め、個人的には傑作と声を大にして言いたいかも。

  • Kiyoshi Utsugi

    パリ時代の旧友ハワードから記憶喪失の間に何か犯罪を犯してしまうかもしれないから、エラリー・クイーンに自分を見張っていてほしいという依頼を受けます。 エラリー・クイーンが向かった先はライツヴィル。 「十日間」のうち、殺人事件が起きるのは8日目のことで、340ページも進んだところになります。 エラリー・クイーンが犯人を探し出して、ライツヴィルのデイキン署長等に謎解きの説明(それは十戒にまつわるものでした)をし終わるのが9日目(十戒なのに)です。 一日を残して、しかもまだ100 ページも残っている状態。(笑)

  • くさてる

    数十年ぶりの再読だけど、細かいところはほとんど覚えていなかった。大人になって読み返すと、ほんとうに、探偵としてのエラリイにとって、残酷な話ではあるんだけど、この視点があるからこそのクイーンだよな……と思います。大人の小説、大人のミステリだと思うのです。良かった。

  • 本木英朗

    クイーン円熟期の四部作最終作である。旧訳では今までに4回読んできたが、今回新たに越前敏弥先生の翻訳で、ということだ。ぼくを見張ってほしい――たびたび記憶喪失に襲われ、その間自分が何をしているのか怯えるハワード。探偵エラリイは旧友の懇願を聞き入れて、彼の故郷ライツヴィルに三度赴くが、そこである秘密を打ち明けられ、異常な脅迫事件の渦中へと足を踏み入れることになる……という話だ。さすがに真犯人が誰かって言うのは俺も分かるけれど、それより「奇怪な出来事と論理の迷宮」ってところが超面白かった。(→)

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