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ISBN 10 : 4480097686
Content Description
現代哲学、思想、そして科学にも大きな影響を及ぼしている名著の新訳。フッサールの現象学はなによりも学問の基礎づけを目指すが、その際「いちばん根底に横たわる」問題が時間である。時間は一瞬で流れ去るのに、多くのものはなぜ持続的に「存在する」ということが可能なのか。フッサールは、「客観的時間」というものへの信憑を括弧に入れて、それが意識のなかでどのように構成されるのかを解明する。そして、時間を構成する意識それ自体が時間のなかに現れてくるという根本的な事態に光を当て、「意識の壮大な生体解剖」を行う。詳密な訳註と解説を付し、初心者の理解を助ける。
目次 : 第1章 一九〇五年の内的時間意識についての諸講義(序論/ ブレンターノによる時間の根源についての学説/ 時間意識の分析/ 時間の構成と時間客観の構成)/ 第2部 一九〇五‐一九一〇年の時間意識の分析への追記と補足(原印象とその“諸変様の連続体”/ 準現在化と空想―印象と想像/ 知覚と想起との繋がり志向―時間意識の諸様態/ 再想起と、時間客観および客観的時間の構成/ 知覚と知覚されるものとの同時性 ほか)
【著者紹介】
エトムント・フッサール : 1859‐1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する。現象学の理念は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティなどに継承され、現代思想の諸潮流に計り知れない影響を与え続けている
谷徹 : 1954年生まれ。立命館大学文学部教授、間文化現象学研究センター長。現象学と現代哲学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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