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インドへの道 河出文庫

E.m.フォースター

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309467672
ISBN 10 : 4309467679
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大英帝国統治下、泥のような貧民街と緑豊かなイギリス人居留地が隣接する地方都市。インド人青年医師と「本物のインド」を知りたいイギリス人令嬢が、古代の闇の神秘が宿るマラバー洞窟を訪れる。当地に渦巻くさまざまな文化的葛藤。支配と被支配、西洋と東洋、人種や宗教といった社会的分断を壮大なスケールで描いた不朽の名作。

【著者紹介】
E・M・フォースター : 1879年ロンドン生まれ。20世紀イギリスを代表する小説家・批評家。異文化間の相互理解をめぐる名作を多く遺した。1970年没

小野寺健 : 1931年横浜生まれ。翻訳家・横浜市立大学名誉教授。2018年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    物語の舞台はガンジス川に臨むチャンドラポアの町。時は1920年代。インドは未だイギリスの植民地であった。したがって、支配ー被支配の関係にありつつも、そこはそれなりの安定を保ってはいた。この均衡に風穴を開けるのがイギリスからやってきたアデラである。彼女を軸に物語は進む(もちろん、そんなに単線的な構造をとってはいないが)。本書の優れている点は、東西文明、あるいは価値観の対立といったステレオタイプ(けっしてそれがないというわけではない)に堕すことなく、個々の登場人物たちの持つ複雑さをも描き出したことにある。⇒

  • ショースケ

    この大作を読み終え、感想を書くのに時間がかかった。大英帝国植民地時代のインドのチャンドラポアの町が舞台。その頃その町はまだ貧しく優雅なイギリス人居留地との違いがわかる。 インドの若き青年医師アジズが、インドをよく知ろうとする女性アデラ、ムア夫人をマラバー洞窟に招待するが、あらぬ事件が起こり裁判沙汰となる。インドに好感を持つイギリス人フィールディングとの友情や、英国との軋轢、宗教の違いによるすれ違い…アジズの心の葛藤が読みとれる。文章は難解だったが、その時代のインドをフォースターは愛情込めて書いている

  • まふ

    植民地時代のインドでの植民地経営の最前線社会における支配側英国人とイスラム系インテリインド人青年との救いがたい軋轢を描いた秀作。ともに善意でスタートしたインド人医師アジズと英国人教育者シリルはお互いに友情をはぐくむが、洞窟遠足での自意識過剰英国人女性からの自作自演的暴行未遂事件の加害者とされて、告訴は取り消されたものの、以来、英国への消し難い憎悪感情が芽生え二人の関係も元に戻ることはなかった…。英国ならではの植民地問題を真正面から捕らえた作品である。⇒

  • 星落秋風五丈原

    【ガーディアン必読1000冊】最初からアジズを擁護するフィールディングとムア夫人、味方をしない母に一気通りすら感じるロニー、フィールディングの態度に怒り心頭になったかと思えば、手のひら返しでクラブに迎える現地英国人。『モーリス』では、愛があっても性別や社会的立場の違いによって隔てられていく男性達が描かれた。本編では更に、国、文化、人種、宗教、支配、被支配といった様々な相違が登場する。それらによって生じる様々な分断を乗り越え、人は理解し合うことは可能なのか。これは現代に通じるテーマでもある。

  • ケイトKATE

    異なる世界に生まれた者たちは分かり合えるのだろうか。主人公アジズはイギリス植民地下のインドで医師として働いていた。もう一人の主人公フィールディングはインドで学校の校長を務めていた。西洋列強の植民地支配が続いていた20世紀前半、二人とも当時としては進歩的な思想を持ち友情を深めていた。ところが、事件の容疑者としてアジズが逮捕されたことがきっかけで、二人の友情に暗い影が差し込む。異なる人間同士どこかで対立してしまう。分かり合うには、お互いの違いを認め合い対話し続けることである。深い問題を掘り下げた傑作である。

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