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平和の条件 岩波文庫

E.h.カー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003402221
ISBN 10 : 4003402227
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第二次大戦下の1942年、ザ・タイムズ紙勤務時代のE.H.カーが戦後を見据えて発表した秩序構想。進行中の破局が19世紀秩序に根をもつとして、そこからの決別を唱え、20世紀的な現実に合わせた政治・経済・国際関係の変革の道筋を示す。ユートピア的思考が結晶化した本書によって、『危機の二十年』は乗り越えられた。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    最も重要な政治争点は、誰が議会の構成員を選出する者となるべきか。どのような手段で外界は政府の統治過程に決定的な影響を与えるべきか(67頁)。19C英国も、今も事情は変わらない。民主主義の二つの権利:第一は、シティズンシップという受動的権利(言論の自由、結社の自由、法の下の平等、法の支配)。第二は、統治過程に参加する能動的権利(69頁)。

  • 日の光と暁の藍

    とても重厚な一冊だった。第一部で現在の危機の原因を過去に求め、第二部で未来への展望を構想する。時代の制約がありつつも、第一部は非常に読み応えがあり、現代にも通じる分析だと感じた。民主主義の危機、それは権利だけではなく、義務の感覚を国民に持たせることを失敗していること。また、自由放任の経済学は個人の利益を中心に理論を組み立てるが、実際の経済は企業が主体で行われている事。自己利益の追求は調和を生み出さない。自己利益の追求に代わる道徳的目的を今でも世界は見出せずにいる。これが危機の原因だ、と。

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