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小説の諸相 中公文庫

E・m・フォースター

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122075542
ISBN 10 : 4122075548
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ストーリーとプロットの違いは? 平面的人物と立体的人物の役割とは? 小説の未来はどうなるのか? のちにイギリス文学界の長老となった著者が、小説をかたちづくる諸要素とその魅力を、独自の観点からユーモアたっぷりに語る。一九二七年の初刊以来、世界中の小説家・読者に読み継がれてきた、愉しい名講義にして小説論の古典。

【目次】
まえがき
1 序論
2 ストーリー
3 登場人物
4 登場人物(つづき)
5 プロット
6 幻想
7 予言
8 パターンとリズム
9 結び

訳者解題
人名・作品名索

【著者紹介】
E・M・フォースター : 1879年、ロンドン生まれ。97年、ケンブリッジ大学キングズ・コレッジに入学。在学中、のち「ブルームズベリ・グループ」へと発展する「使徒会」に参加。1901年の卒業後、イタリアやギリシアを旅行。05年『天使も踏むを恐れるところ』出版。12年、最初のインド旅行。15年、国際赤十字の仕事でアレクサンドリアに赴任。44年、国際ペン・クラブ会長、46年、キングズ・コレッジ名誉校友となる。70年、死去

中野康司 : 1946年生まれ。イギリス文学者、翻訳家。東京外国語大学卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学助教授などを経て青山学院大学教授(2012年、退職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    小説家の大家となったフォスターが明かす小説論。当時、持て囃されていた現役小説家への皮肉を交えるのは如何にも英国人らしい。しかし、内容は、プロットにこだわる余りにを物語を殺してしまう事への指摘、同じテーマなのにまったく、違う読み心地になる理由など、まさに小説好きには頷くことが多い点が明確に書かれているので小気味が良い。特に立体的な登場人物でサッカレーの『虚栄の都市』のレベッカが挙げられていた時は、彼女のエピソードが次々と蘇ってきましたもの!更にフォスターが紹介している本を読みたくなる事、間違いなしでしょう!

  • 聖龍

    1927年に行われたケンブリッジ大学での小説に関する講義をもとにした本。訳者解題にある通り、小説の理論書ではなく、比喩に満ちた小説談義である。思っていたよりも遥かに読み易い本であった。小説の主要な要素を、ストーリー、登場人物、プロット、幻想(ファンタジー)、予言、パターン、リズムの七つに分け、それぞれについて説明している。ストーリー(時間の流れ)とプロット(論理)の違いについて説明する箇所と、登場人物を平面的人物(フラット・キャラクター)と立体的人物(ラウンド・キャラクター)に分類する箇所が興味深かった。

  • カラマーゾフの兄弟、もう絶対読まなきゃじゃんよ!

  • 亜済公

    プロットから距離を取れ!

  • 鏡裕之

    20世紀序盤に行われた大学での講義ということだが、今だと講演会の内容に聞こえる。学者のような明晰さはなく、「幻想」や「予言」といった要素も、取り立てて章立てして書くものだろうか? と書き手としては疑問を覚える。

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