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Cello Concerto, Silent Woods, Romance, etc : Zara Nelsova(Vc)Ruggiero Ricci(Vn)Walter Susskind / St Louis Symphony Orchestra

Dvorak, Antonin(1841-1904)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
VOXNX3034CD
Number of Discs
:
1
Label
:
Vox
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


VOX AUDIOPHILE EDITION
ザラ・ネルソヴァ/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲


ドヴォルザークの没後120年を記念して、「VOX」音源の中でも特に評価の高いアルバムが新リマスターで登場。「VOX」が1975年に3枚組LPでリリースした「独奏楽器と管弦楽のための協奏的作品全集」は、その演奏・録音両面で高い評価を得、形態を変えつつ再発売を重ねて来ました。このCDには、LP1枚目に収録されていたチェロ作品すべてとLP2枚目のヴァイオリン作品から『ロマンス』と『マズルカ』を収録しています。
 チェロ作品のソロを務めるのは1918年カナダ生まれのザラ・ネルソヴァ。12歳の時にはサージェント指揮ロンドン交響楽団とラロのチェロ協奏曲を演奏。ピアティゴルスキー、フォイアマン、カザルスらに師事して世界的に活躍し、バーバーのチェロ協奏曲やブロッホの『シェロモ』を作曲者自身の指揮で録音する際にはソリストに指名されています。ここでのチェロ協奏曲の演奏時間は36分台と同曲録音の中ではかなり速いテンポによるもので、淀みのない流れに乗った豊かな歌が印象的です。『森の静けさ』も深沈とした瞑想よりも緩やかな足取りによる散策を思わせ、音楽が停滞することがありません。
 ヴァイオリン小品2曲は演奏・録音される機会が少ない曲ですが、ネルソヴァと同年生まれのルッジェーロ・リッチの独奏は、艶やかなサウンドと民族舞曲風のテンポ処理など見事な出来。アルバムを通じてチェコ生まれのジュスキントがセントルイス響から深みのある響きを引き出し、ドヴォルザークらしいリズムやフレーズをしっかりと聴かせているのも当アルバムの聴きどころ。録音当時は首席指揮者として6シーズン目で、オーケストラを完全に掌握していたようです。
 録音エンジニアのマーク・オーボートは自らの録音イメージを「ホールの4列目か5列目で客席から10フィート(約3m)ほど宙に浮いてオーケストラを見渡す」と語っていましたが、その言葉が実感できるような広がりと奥行きのあるサウンドステージが展開されます。前回のCD化も録音の優秀さは伝わりましたが、マイク・クレメンツによる24bit192kHzリマスターではオーケストラの響きがより豊かに、個々の楽器の質感がより明瞭になり、高域に潤いが加わりました。
 ブックレットには初出LPに掲載されていた曲目解説と初出時のLPジャケットが掲載されています。(輸入元情報)

【収録情報】
ドヴォルザーク:
1. チェロ協奏曲ロ短調 Op.104, B.191(1894-95)
2. 森の静けさ Op.68-5, B.182(1893)
3. ロンド ト短調 Op.94, B.181(1893)
4. ロマンス ヘ短調 Op.11, B.39(1877)
5. マズルカ ホ短調 Op.49, B.90(1879)

 ザラ・ネルソヴァ
(チェロ:1-3)
 ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン:4,5)
 セントルイス交響楽団
 ワルター・ジュスキント
(指揮)

 録音時期:1974年5月15日(1)、5月(2,3)、8月(6,7)
 録音場所:ミズーリ州セントルイス
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 24bit/192kHzリマスター

Customer Reviews

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VOXというと私にとっては50〜60年代の印象...

投稿日:2024/03/21 (木)

VOXというと私にとっては50〜60年代の印象が強く、70年代はスクロヴァチェフスキ/ミネソタ、スラトキン/セントルイスをLP時代に数枚持っていただけ。あまり音のいいレーベルではないな、と思っていた。今回ナクソスから出ているマイク・クレメンツによるリマスタリングシリーズはLP時代の印象を一新する音の良さ。最初に聴いたアブラヴァネルのチャイコフスキーが演奏、録音とも上々だったので次は好きなチェリストのひとりネルソヴァのドヴォルザークを聴いてみた。指揮はワルター・ジュスキント(ウォルター・サスキンドというべきか)だが、この人のことはほとんど知らない。ヌヴーとグールドとのコンチェルト以外知られたものはあったっけ。ところがこの指揮がいいのだ。メリハリがきき歌うべきところは十分歌うし盛り上げ方も上手。シュタルケル盤でのドラティの指揮を思い出させる。ジュスキント、プラハ生まれなんだな。この指揮にのってネルソヴァも情熱的に弾いている。名演だと思う。カップリングの小品もドヴォルザークらしい美しい作品ばかり。こちらもさらっと仕上げているのが効果的だ。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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