Passion: Ollu / Ensemble Modern Motseri G.nigl Vocalconsort Berlin

フランスの巨匠デュサパンのオペラ『パッション』

毎年、東京オペラ・シティで行われる武満徹作曲賞コンクールの2021年度の審査員を務めたパスカル・デュサパンが2006年に作曲した歌劇。デュサパンはモンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」「ポッペア」「ウリッセ」にインスパイアされ、これらの作品を土台とした新しいシアター・ピースを書こうとしたと言います。デュサパンといえばフランコ・ドナトーニとクセナキスに学んだモダニストですが、彼の音楽は現代音楽の要素の中にもドビュッシー、メシアンの流れを汲む独自のリリシズムを持っています。このオペラは実験的な音響の中で時に調性やモードによる抒情的な旋律が歌われ、またチェンバロがバロック音楽の引用を行います。洗練された21世紀のオペラです。（輸入元情報）

【収録情報】
● デュサパン：『パッション』（2006-08）
　イタリア語によるオペラ
　台本：パスカル・デュサパン、リタ・デ・レッテリース

　キエン・モツェリ（ソプラノ）
　ゲオルグ・クニグル（バリトン）
　ヴォーカル・コンソート・ベルリン
　ウエリ・ヴィゲット（チェンバロ）
　ティエリー・コデュイス（音響操作）
　アンサンブル・モデルン
　フランク・オッル（指揮）

　録音時期：2016年2月7,8日
　録音場所：フランクフルト
　録音方式：ステレオ（デジタル）