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Lament For Constantinople: Orlando Consort

Dufay (c.1400-1474)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CDA68236
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

Lament for Constantinople & other songs - The Orlando Consort - Guillaume Dufay (c1400-1474)

Track List   

  • 01. O tres piteulx / Omnes amici 'Lamentatio sancte matris ecclesie Constantinopolitane'[3'45]
  • 02. Je vous pri / Ma tres douce amie! / Tant que mon argent dura[1'23]
  • 03. La dolce vista[3'22]
  • 04. Je me complains[2'18]
  • 05. Mon chier amy[5'59]
  • 06. Malheureulx cueur[5'27]
  • 07. Ma belle dame, je vous pri[4'22]
  • 08. Pouray je avoir vostre mercy?[4'32]
  • 09. Helas, et quant vous veray?[1'08]
  • 10. Je ne suy plus tel que souloye[2'24]
  • 11. Je vueil chanter de cuer joyeux[2'50]
  • 12. Ce moys de may[3'24]
  • 13. Belle, que vous ay je mesfait?[4'07]
  • 14. En triumphant de Cruel Dueil[6'00]
  • 15. Par le regard de vos beaux yeux[4'25]
  • 16. Vostre bruit et vostre grant fame[6'26]
  • 17. Le serviteur[5'07]
  • 18. Puisque vous estez campieur[3'40]

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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The Orlando ConsortによるGuillaume Dufay...

投稿日:2019/08/15 (木)

The Orlando ConsortによるGuillaume Dufay演奏は、自分の知る限り2006年のMedieval Christmasの中の有名な新年のシャンソン”Ce jour de l’an”(本盤には含まれていない)と、2008年Paul Hillierの指揮のもとMachautのMesse De Nostre Dameを歌った名盤「Scattered Rhymes」の中のモテット”Ave Regina Celorum”の二つしかありませんが、特に後者、Dufay晩年の名作の演奏は、Cantica Symphoniaのそれに優るとも劣らない圧倒的な名演奏であったと記憶しています。従って今回の盤は、彼らのDufay演奏集としては、初めての本格的なものになる訳ですが、流石に他の団体の同様の盤(シャンソン集はDufay録音としては比較的多い)とは一味も二味も異なるものとなっています。まず、録音全体の制作企画を仕切っている(と思われる)のが、現在の世界の古楽研究においてDufay作品の系統的研究を打ち立てたDavid Fallowsであり(もう80歳近い高齢であるにもかかわらず、歌詞の英訳まで自分でやっておられる!)、彼がDufay作品の標準的資料であるH.Besseler全集(1964)を1995年に校訂した最新版を使用しているのが何よりの特徴。シャンソン集としての選曲も他の盤と異なり、あの記念碑的なロンドン中世アンサンブルによる世俗音楽全集(1980)では、不十分なテキストとして器楽演奏のみであった、”La dolce vista” ”Helas, et quant vous veray” ”Belle, que vous ay je mesfait?”などは、最新の校訂により欠落部を補完して声楽演奏がなされています。これ以外の選曲、その演奏についても、決して他の盤のように馴染みやすい有名曲が優先されておらず、Fallows/Orlando Consortの学術的考察を経ての選曲と演奏であることが、Fallowsによる簡潔であるが詳細なライナーを読むとよく解ります。そしてThe Orlando Consortによる演奏は、器楽を一切加えず、低音声部まですべて男声歌唱によって演奏し切っており、通常器楽伴奏を加えることがほとんどのDufay/シャンソン集としては、相当に印象が異なる。器楽を付加したり、また女声が加わったりすると、ただでさえこの当時(1400年代!)随一のメロディメーカーであるDufayの曲の愉しさ、親しみやすさが、ある種の軽さも伴って否が応でも強調されるのですが、この盤には凝った選曲のせいもあって、演奏はひたすら重厚で現代的な愉悦澗はあまり求められません。しかしながら、中世音楽からの正統的な後継者であるDufay作品の重みは、他の盤以上に十分感じられ、決して気軽に聴き流せませんが、解説を読みながら聴くとこの盤の企画者・演奏者の意図がしっかりと伝わってくるきます。そして何より、現在男性のみによる声楽アンサンブルとしては、古楽界において比類なきThe Orlando Consortの高い技術力が素晴らしく、このような多声音楽としてはどちらかと言えば軽めの作品集であっても、すべての声部がクリアで線的対位法の醍醐味を十二分に味わわせてくれます。ただでさえ地味なDufay作品集のなかでも、一見さらに地味な佇まいの演奏ですが、その高い質の演奏内容と、ここでしか聴けない貴重な曲、D.Fallowsによる貴重な解説(英文)の故に、中世・ルネサンス音楽を愛される方には、お薦めしたい盤と思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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