Grand Blood

現代USへヴィロックのテンプレートを作り上げた豪放バンド"DOOMRIDERS"の2013年作の日本盤がDaymareよりリリース！CONVERGE、OLD MAN GLOOMにて活動するハイパー・アクティヴィスト: ネイト在籍！

ネイト・ニュートン率いる爆走型へヴィロック・バンド: ドゥームライダーズが前作『ダークネス・カムズ・アライヴ』以来3年振りとなる最新作をリリースする。このシーンでは複数のバンド/ユニットで並行して活動することは当たり前のようになっているが、コンヴァージ/オールド・マン・グルーム/ドゥームライダーズの3つ全てをパーマネントなバンドとして動かし、それぞれワールド・ツアーも行うネイトにかなう者はいない。そして彼のハイパー・アクティヴさが最も鮮烈に出ているのが、元々の担当パートであるギターとヴォーカルで暴れまわるドゥームライダーズといえる。

ドゥームライダーズは作品ごとにドラマーが違い、それが音楽性と方向性に大きな影響を与えている。1stアルバム『ブラック・サンダー』ではスケート・ロックにも通じる乾いた音とクラシック・ロック的ギターとハーモニーを融合させたイメージ、JR・コナーズ(ケイヴ・イン)を迎えた前作ではドッシリとした質感のダークなへヴィロックだった。前作リリース後からメンバーになったQはパンク・ロックにトライバルさを持ちこむ剛腕ドラマーで、云わばこれまでの2人の良いところをブレンド。スピード感とラウド感を倍々にしながらバンドを引っ張る。

10年ほど前、USシーンでへヴィロックといえばストーナー的サウンドが主流だった。その頃からエントゥームドの偉大さを説き、パンク/ハードコアに若干のメタル・テイストをまぶしたサウンドを提示していたドゥームライダーズや、サウンド的に共通項が多く人脈的にも強く繋がるハイ・オン・ファイヤー、マストドン、バロネス等に引っ張られ、USへヴィロックは音楽的な振り幅を広げることに。ドゥームライダーズ最新作は、これらのアーティストに反応するファンに正面から突き刺さる。