Donna Summer -40th Anniversary Edition

長年の音楽パートナー、ジョルジオ・モロダー＆ピート・ベロッティに代わって、当時マイケル・ジャクソン『Off The Wall』や自身の『The Dude (愛のコリーダ)』のヒットで乗りに乗っていたスーパープロデューサー、クインシー・ジョーンズがプロデュースを担当。

そのクインシーの手引きによる豪華作家陣／ゲストアーティストの参加もあり、それまでのディスコサウンドから当時トレンドのブラコン路線へとシフトした ドナ・サマー 1982年のアルバム『Donna Summer (恋の魔法使い)』が発売40周年を記念して、最新リマスター＆ボーナストラック追加のアニヴァーサリーエディションで再発。

クインシー作品でおなじみのロッド・テンパートンほか、デヴィッド・フォスター、マイケル＆ダニー・センベロ、スティーヴ・ルカサー、リチャート・ペイジ、ジョン・アンダーソン＆ヴァンゲリス、さらにはブルース・スプリングスティーンといったヒットメイカーたちが楽曲を提供。

また、ジョン・アンダーソン＆ヴァンゲリス作の「State of Independence」には、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダー、ディオンヌ・ワーウィック、ケニー・ロギンス、ブレンダ・ラッセル、クリストファー・クロス、マイケル・マクドナルドなど錚々たるメンバーがバックコーラスに参加。この曲が３年後の「We Are The World」の雛型になったのは有名な話。

クインシー人脈が総動員されたあまりにも豪華すぎる制作陣、プロダクション、サウンドコンセプトにドナ自身が「まるでクインシーのアルバムに参加しているみたいね」とかなり戸惑いをおぼえたという逸話も残されている問題作 (？) ながら、ブラコン〜ポップアルバムとして恐ろしく高い完成度を誇る１枚。

『Another Place And Time』の30周年エディション、『The Wanderer』や『I'm A Rainbow (Recovered And Recoloured)』の40周年エディションと同じく、今回もメディアブックパッケージ仕様。