Lucia Di Lammermoor: De Fabritiis / Teatro Verdi Di Trieste Gencer

ボーナス・トラック付き
ジェンチェル / 『ランメルモールのルチア』全曲(2CD)

レイラ・ジェンチェルは、トルコ出身のプリマドンナ。1950年代から1980年代半ばまで息の長い活躍をした名ソプラノです。イタリアでは絶大な人気を誇り、スカラ座の常連だったにもかかわらず、どういう訳か録音とは無縁で、日本には噂がちらほら伝わった程度。ライヴ録音が発掘されてようやく『本当に凄いソプラノだった』ことが証明されたのです。
　この『ルチア』は、彼女がイタリアでの人気に火が点いた頃のライヴ。歌に迸るような勢いがある、素晴らしい歌です。意外なことに、ジェンチェルの『ルチア』は今のところこれだけ、しかも今まで抜粋盤しか出ていませんでした。今回が全曲盤としては初の発売。
　余白には、同時期の『トロヴァトーレ』の抜粋。バスティアニーニの究めつけのルーナ伯爵を聴くことができます。おそらく初出音源だと思われます。どちらも、音質は今一つですが、白熱した演奏の醍醐味は堪能できることでしょう。（キングインターナショナル）
　
・ドニゼッティ：歌劇『ランメルムーアのルチア』全曲
　レイラ・ジェンチェル（S ルチア）
　ジャチント・プランデッリ（T エドガルド）
　ニーノ・カルタ（Br エンリーコ）
　ロレンツォ・サバトゥッ（T アルトゥーロ）チ
　アントニ・マッサリア（Bs ライモンド）、他
　トリエステ・ヴェルディ劇場管弦楽団＆合唱団
　オリヴィエロ・デ・ファブリティース（指揮）
　録音：1957年11月30日、トリエステ・ヴェルディ歌劇場（モノラル、ライヴ）

（ボーナス・トラック）
・ヴェルディ：歌劇『トロヴァトーレ』より
　第1幕フィナーレ、第2幕フィナーレ
　レイラ・ジェンチェル（S レオノーラ）
　マリオ・フィリッペスキ（T マンリーコ）
　エットーレ・バスティアニーニ（Br ルーナ）
　録音：1957年11月16日、トリエステ・ヴェルディ歌劇場（モノラル、ライヴ）