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石川啄木 新潮文庫

Donald Keene

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101313580
ISBN 10 : 410131358X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

僧侶の「私生児」として生まれたのち、文学と恋愛に心を奪われて中学を中退。北海道を彷徨う漂泊の日々。転職につぐ転職。友から借銭して娼婦と遊んで妻を苦しめ、放蕩の限りを尽くしたかと思えば社会主義に傾倒する―。貧しさに喘ぎつつ、引き裂かれるほどの烈しい精神を歌に刻印した劇的な生涯。膨大な資料をもとに、感傷的な歌を残した夭折詩人というイメージを覆す生彩豊かな傑作評伝。

目次 : 自信と反抗/ 上京、失意、結婚/ 渋民村で代用教員となる/ 一家離散、北海道へ/ 函館の四カ月、札幌に二週間/ 小樽でも我侭を通す/ 釧路の極寒/ 小説の失意、短歌の昂揚/ 朝日新聞の校正係となる/ 傑作『ローマ字日記』/ 啄木の悲哀、節子の悲哀/ 悲嘆の中の『一握の砂』の成功/ 二つの「詩論」/ 大逆事件、入院/ 最期の日々/ 死せるのちの啄木

【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’12年、日本国籍を取得。『百代の過客』(読売文学賞、日本文学大賞)『日本人の美意識』『日本の作家』『日本文学史(全18巻)』『明治天皇』(毎日出版文化賞)など著書多数

角地幸男 : 1948(昭和23)年、東京生れ。早稲田大学仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • つねじろう

    天才はやっかい。そうそう身近に現れたりすることって無いわけだし、もし出逢っちゃったりするとそりゃビックリするし、手なんか握られて君こそ親友だって言われたら何でもしちゃうかも知れない。キーン先生はその天才に振り回された周辺の人々も丁寧に拾って描いていく。天才が故の破天荒、天才が故の大不満、天才が故の社会不適合。自由自在に短歌は操れるのに生活の為にも本当は小説家になりたくてなり得なかったというのが貧乏よりも病気よりも一番の悲劇だったのかも知れない。キーン先生の彼への愛情が72Pに及ぶ脚注や参考文献で分かる。

  • fseigojp

    これは子規も読まんとあかんかも

  • 花陽(かよう)読書会

    この著者の書くものは品が良い。著者は、石川啄木について、どうしても「書きたかった」人物だと語っていたらしい...これが、その1冊と思われます。あまりの文才ゆえに子供の頃から「神童」と呼ばれ、金田一耕助とは生涯の親友であり、短歌は15歳から書き始めたそうです。読後の印象としては、啄木は破天荒ながらも、自分に正直な人という印象を受けました。そして天才には、自然と、人の輪ができてゆきます...けれども、その人の輪に収まらない天才肌の啄木。26歳で夭折した、この作家を知る、よい機会になりました。おススメです。

  • なおた

    ドナルド・キーンの書いたもの(その邦訳である、訳者は角地幸男氏)を読むのが初体験である。本書の目次に目を通したあとに参考文献の欄を見たところ『石川啄木全集』からの引用が目立つ。調べてみると、筑摩書房から出ている全10冊が、地元の市立図書館に蔵書されていることが判明。わたしが知りたいのは夭折した文人の「人生」ではなく、その「作品」なので、この評論は、最初から自分には埒外であった...ということに気が付きました。

  • ふくとみん

    石川啄木の日記が優れているから書いたようだ。日記を読んでみたい。

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