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正岡子規 新潮文庫

Donald Keene

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101313573
ISBN 10 : 4101313571
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全日本人必読の決定的評伝。今年は著者の生誕100年、正岡子規没後120年で話題になることまちがいなし。夏井いつきさんの推薦帯。 


【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’12年、日本国籍を取得。『百代の過客』(読売文学賞、日本文学大賞)『明治天皇』(毎日出版文化賞)など著書多数

角地幸男 : 1948(昭和23)年、東京生れ。早稲田大学仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ペグ

    「葉桜や 昔の人と立咄」好きな句です。人々が愛でる花が散り葉だけになった桜。散策の途中で出会った昔の人とは?下宿先でほのかに恋心を抱いた娘さんでしょうか?そんなに長くはお話ししていない雰囲気が漂います。けれど心の中には甘酸っぱい思いだけが残る。そんなことなど想像します。この本は本当に読んで良かった。ドナルド・キーン先生も素晴らしい!

  • ころこ

    それまで、例えば俳句で自分の感情を伝えることのいかに稀であったか。着想や言い回しの巧妙さに力を入れるあまり感情は無視しがちになる。巧妙さが感情から切り離された途端に表現は退屈になる。子規がなぜ写生にこだわったのか。ここには小説における自然主義と同じ問題意識が垣間みえる。子規は小説も書き、露伴の後ろ盾を得ようとしたが、その才能は無かった。詩歌は文末の処理を考える必要が無いため、その点は言文一致の問題は回避できた。漱石との交友はふたりの気質の違いだけが際立つ。英国に留学して分裂した意識を持ち帰り、時代を先取り

  • pirokichi

    とてもよかった!俳句と短歌に革命をもたらした正岡子規の評伝。弟子による子規への批判を以てしても、子規はますます魅力ある人物だった。子規が「汚穢山の如き中より一もとの花を摘み来りて清香を南風に散ずれば人皆其香に酔ふて泥の如し」と讃えた樋口一葉の『たけくらべ』と、「而して世人は俊頼と文雄を知りて、曙覧の名だに之を知らざるなり」とした橘曙覧の短歌を読みたくなった。本書はドナルド・キーン氏が英文で書いたものの和訳。子規の文章については現代語訳でも記されているので、読みやすい。

  • 藤井宏

    結核・脊椎カリエスのため30数年の短い生涯を終えた子規。「新しい時代にふさわしい文学表現は何か?」を追求し、当時の俳句、短歌の問題点を明らかにし、これらの詩歌にあたらしい息吹を吹き込んだ。ヨーロッパの絵画における印象派の登場と比べると、詩歌の変化についてすべてを理解することは難しかったが、なんとなく彼が目指したもののさわりは理解できたかな。彼の父親はアル中で早死にしたが、そこは士族階級出身。小さい頃から漢詩、漢文をたしなみ、英語の原著を読みこなす。

  • voyager2

    子規について書かれた論考は多いが外国人のものは少ない。引用部分に付された翻訳は日本人には不要な部分のような気もするが「現代人」にはそうもいかないのでやはり必要か・・

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