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ドナルド・キーン自伝 増補新版 中公文庫

Donald Keene

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122067301
ISBN 10 : 4122067308
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私の人生は、信じられないほどの幸運に満ちていた―。生涯を通して、日本文化を世界に紹介してきた著者。ブルックリンの少年時代、一人の日本兵もいなかったキスカ島、配給制下のケンブリッジ、終生の友・三島由紀夫の自殺…。思い出すことのすべて。「日本国籍取得決断の記」「六〇年の月日と終生の友人たち」の二篇を増補。

目次 : 1(ニューヨーク郊外、少年時代/ 九歳、ヨーロッパへの船旅 ほか)/ 2(日本研究へ―自分の運を信じる/ 一九四七年、ハーヴァード大学に「遍参」 ほか)/ 3(国際ペンクラブ東京大会/ 一九五七年夏、ニューヨークの三島由紀夫 ほか)/ 4(『百代の過客』から初の伝記『明治天皇』へ/ 「日本のこころ」と足利義政 ほか)

【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922年ニューヨーク生まれ。コロンビア大学、同大学院、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。コロンビア大学名誉教授、アメリカ・アカデミー会員、日本学士院客員。文化功労者。勲二等旭日重光章受章。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞など、受賞多数。2008年文化勲章受章。12年日本国籍取得。19年逝去

角地幸男 : 1948年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あすなろ@no book, no life.

    昨年お亡くなりになったキーンさんの自伝。キーン氏が日本を愛しまれた全てが書かれている。また、川端康成・三島由紀夫に代表される作家達との交友録としても読める。日本はいつだって私が最後に行き着く場所なのだとキーン氏自身がこの著作の末尾に近い箇所で書かれている。そうしたキーン氏の日本との出逢いからほぼ別れに近い年代迄収録されているが、このキーン氏自身がクロニクルと呼ぶ著作は、実にいろいろなことを読者である僕に与えてくれ惹き込まれたたのである。歴史・日本人と米国人との考え方の違い・作家達の素顔書き込み等。

  • ワッピー

    新聞連載の「百代の過客」を除けばおそらく初キーン。日本文学研究に至る様々な岐路を経て、ついに日本国籍を取得されたキーン氏の生い立ちから青年期、そして日本での交友関係と興味は尽きません。特に川端康成のノーベル文学賞受賞に絡む前後の事情、司馬遼太郎が酒の席で当時の朝日編集局長に「キーンを雇うべき」と言ったことから朝日の連載が始まったなど、全く知らないことばかりでした。ソ連での日本文学者との交流の緊張感も当時の状況が伝わってきます。今年は横道に逸れたくないのに、早くもキーン横町に足を踏み入れてしまった・・・

  • ヨーイチ

    この人の著作は手に取ることが多い。まぁ読み易い奴ばっかりだけど。大震災絡みで日本国籍を取得した(そればかりでは無いにしても)時は結構感動したのを覚えている。研究者でも無いのにこの人に惹かれるのはこの人の多彩な活動時期と自分の「修養期」が一致していて、特に演劇分野にも及んでいるせいだと気がついた。多分三島由紀夫絡みで知ったのだと思う。傑作「サド侯爵夫人」の翻訳は正に偉業だろう。本文中にもキーンさんならではの貴重な見識が有る。続く

  • 彼岸花

    キーンさんは亡くなられましたが、私はまだ姿を追っています。あまりにも、この上ない功績が素晴らしく、偉大な方でした。こちらの本は、少年時代から、帰化されたつい最近までの手記ですが、キーンさんほど日本を理解し、愛した外国人は、他には見当たりません。日本を知る上での起点となったのは、源氏物語や悲惨な戦争体験でした。運命的な偶然性の糸が絡み合い、崇高な日本文学者の誕生は、歴史上でも、重要な役割を担っているのではないでしょうか。キーンさんの尽力により、多くの日本の文化や伝統を学べる喜びと、感謝の気持ちを捧げます。

  • naotan

    今まで名前だけは知っていた、キーンさんのことがよくわかる一冊でした。日本で道を尋ねられたのが嬉しかったというエピソードが印象に残ります。

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