Things Are, String Quartet No.3, etc : Rosenfeld(Fl)Gosling(P)Macomber(Vn)Momenta Quartet, etc

エレノア・コリー：シングズ・アー、弦楽四重奏曲第３番

アメリカの女性作曲家、エレノア・コリーの作品集です。彼女の作品は全米だけでなく、世界中で演奏され、そのユニークでエレガントな作風が絶賛されています。その作品には基本的に無調が採用されていますが、時にはジャズの風味を効かせたり、流れの中でタンゴになったりと、時にはっとするような美しい瞬間が組み込まれていたりします。
　冒頭の作品、フルートとピアノのアンサンブルである『Things Are』でも、不定形な和声の中に瞬間的に降りてくる親しみやすい旋律を見つけることが快感に変わるでしょう。３楽章形式を持つ『弦楽四重奏第３番』の第１楽章に現れるフーガはまるでウェーベルンのような雰囲気を持っていますし、自身のために書いたという『祝婚歌』はフルートの自由自在なパッセージに耳を奪われます。抒情的なヴァイオリン・ソロに導かれる『ヴァイオリン・ソナタ』での予想外の展開も面白く、やはりジャズと無調の融合である『ピアノのための祝辞』や『幻想曲』の浮遊する響きもたまりません。（NAXOS）

【収録情報】
コリー：
1.　Things Are (2011)
2.　弦楽四重奏曲第3番 (2009)
3.　祝婚歌 (1973)
4.　ヴァイオリン・ソナタ第1番 (2012)
5.　祝辞 (2008)
6.　幻想曲 (1991)

　ジェイン・ローゼンフェルド（フルート：1,3）
　スティーヴン・ゴスリング（ピアノ：1,5）
　モーメンタ四重奏団（2）
　カーティス・マコンバー（ヴァイオリン：4）
　ブレア・マクミラン（ピアノ：4）
　カン・スーアン（フルート：6）
　ウィリアム・アンダーソン（ギター：6）
　ジェームズ・ベーカー（パーカッション：6）

　録音時期：2009年11月24日（6）、2011年9月21日（1,3,5）、2014年2月24日（2,4）
　録音場所：ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミー（1,3,5,6）　ニューヨーク大学パーチェス校パフォーミング・アーツ・センター、コンサート・ホール（2,4）
　録音方式：ステレオ（デジタル）