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Concerti Grossi Op, 6, : P.beznosiuk / The Avison Ensemble

Corelli (1653-1713)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CKD411
Number of Discs
:
1
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description

The release of Concerti Grossi Opus 6 marks the beginning of Linn and the Avison Ensemble's commitment to record Corelli's complete chamber music. The Avison Ensemble will release three further recordings of Corelli in 2013 which will mark the 300th anniversary of the composer's death. Arcangelo Corelli was one of the geniuses of the Baroque era and his twelve Concerti Grossi are considered among the very best of Italian baroque. The Ukranian/Irish violinist Pavlo Beznosiuk has been described as an artist with star quality, a rare performer who is equally at home on instruments as diverse as modern, Classical, Baroque and Renaissance violins, viola and medieval fiddles, he has been praised for his versatility and virtuosity.

Track List   

  • 01. No. 1 in D Major
  • 02. No. 2 in F Major
  • 03. No. 3 in C minor
  • 04. No. 4, in D Major
  • 05. No. 5, in B-Flat Major
  • 06. No. 6, in F Major
  • 07. No. 7, in D Major
  • 08. No. 8, in G minor
  • 09. No. 9, in F Major
  • 10. No. 10, in C Major
  • 11. No. 11, in B-Flat Major
  • 12. No. 12, in F Major

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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イギリスのバロック・ヴァイオリン奏者パブ...

投稿日:2021/07/09 (金)

イギリスのバロック・ヴァイオリン奏者パブロ・ベズノシウクが、自らディレクターを務めるエイヴィソン・アンサンブルと録音したもの。エイヴィソン・アンサンブルは、1985年に結成されたイギリス、ニューカッスルのピリオド楽器によるオーケストラ。ちなみに「エイヴィソン」の名は、18世紀のニューカッスルの作曲家チャールズ・エイヴィソンにちなんだもの。当盤は、2013年に没後300年を迎えたイタリア・バロックを代表する作曲家、コレルリにターゲットを当て、室内楽を順次録音していくというプロジェクトの一環だったもの。「合奏協奏曲」という形式は、コンチェルティーノと呼ばれる独奏(単独の楽器とは限らない)と、コンチェルト・グロッソと呼ばれる全合奏が、交代しながら進行するというもので、バッハのブランデンブルグ協奏曲など名作が多い。コレルリは、「合奏協奏曲」に、4から6楽章により1曲を構成してする形を定着させた人物であると考えられている。コレルリ以前には、同様の室内楽作品は、「トリオソナタ」と称される形式で書かれることが多かった。すなわち旋律楽器2つと通奏低音楽器1つによる3声部による音楽である。一方で、op.6の12曲は、2つの旋律楽器と、5部からなる弦楽合奏の対比により音楽がつくられる。また、これらの作品は、構成という観点では「教会ソナタ」もしくは「室内ソナタ」と称される形式で書かれており、これが“コレルリによる合奏協奏曲の完成”という業績と考えられている。ここでは、12曲のうち前半8曲が「教会ソナタ」、後半4曲が「室内ソナタ」と呼ばれるものになる。「教会ソナタ」では「緩−急−緩−急」の基本構成となる一方で、「室内ソナタ」は急速楽章から開始され、かつ舞曲を含んだ組曲になる。「教会ソナタ」の場合、本来は舞曲を含まない4楽章構成をとるわけだが、コレルリはしばしば舞曲風楽章を挿入した。これは、フランスのスタイルの影響であり、コレルリは、経過的で自由なスタイルの楽章を挿入することで、楽曲に変化を与えたとされている。「室内ソナタ」の形式は、のちにヴィヴァルディによって、急−緩−急の近代的な3楽章構成へとさらに進化していくことになる。コレルリの合奏協奏曲の場合、コンチェルティーノの部分は、一貫して2つのヴァイオリンと通奏低音(コンティヌオ)という編成で、2つの合奏群の音色と音量の対比によって効果を与えている。この点では、バロックの「合奏協奏曲」群の中でも、コレルリのものは古典的なものに該当する。さて、それでは当盤の代表的な特徴を挙げよう。一つは録音の秀逸さである。きわめて明晰で、音の空間把握が良好。各楽器の距離感が的確に再現されていて、臨場感に溢れている。もう一つは柔らかく洗練されたサウンドである。ピリオド楽器による奏法は、時として鋭角的で、攻撃的な側面を印象づけることが多いと思うが、ペズノシウクの作り出す響きは、柔和で、内省的な慎ましやかなところがあり、これが美徳として聴こえてくる。そのため、アンダンテ系の楽章では、その透き通った情感が、まるでヘンデルのような高貴さを思わせるように響くし(「教会ソナタ」群の冒頭楽章に注目されたい)、スピーディーな楽章では、快活で活発な息遣いが自然な起伏で奏でられている。以上の特性によって、コレルリの音楽の魅力を伝えると同時に、後の発展へのイマジネーションをも刺激する演奏となっており、音楽史的な俯瞰という視点においても、内容の濃い演奏になっている。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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