これは個人的には無人島の一枚に匹敵します。 初めて聴いたのはかの渋谷陽一のサウンドストリート。もう25年以上昔。 ロック界にもその名の知れるマイケルブレッカーですが、この作品ではジャジーでムーディーな演奏。 バックのエディゴメスやスティーブガッドもスィングしている。 そして全体を包むムードがタイトルどおり大都会の雰囲気を醸し出しており、田舎に住んでいても大都会の高層マンションかホテルにいるような錯覚を覚える。 これは大傑作です。ジェフ・ベックのダイアモンド・ダストのようなストリングス入りのジャズが好きな人にはたまらない。 ジョン・レノンと共演していたころにはこんな大物になるとは予想できませんでした。

このアルバムには「夜間飛行」のイメージがある。漆黒の大西洋を越えて都市の灯を認めるときの時間が止まったかのような静寂と孤独が漂う。マイケル・ブレッカーの陰の部分に魅せられるユニークな作品。輸入盤のリマスターはストリングスの繊細なニュアンスを見事に引き出しており、買い替える価値は十分にある。

洗練され浮遊感あふれるセンシティヴな音楽がたっぷり堪能できます。ＢＮのライオンといい、オガ―マンといいドイツ人のジャズに与えたファクターは凄いものがあるわけでして、、、

リリカルなオーケストレーションが心地よいアルバムです。 Ｇ.ベンソン＆Ｍ.ブレッカーをフューチャーしジャケットに相応しい世界を奏でています。後の幾つかのアルバムの中でも一番聞きやすいと思います。 個人的にミッシェル・コロンビエもお勧めです。