CD

Poeme -Franck, Faure Violin Sonata, Chausson : Eiichi Chijiiwa(Vn)Haruko Ueda(P)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVCL00612
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

パリ管で培われ、フランス文化のなかで熟成された音楽

千々岩英一はパリ音楽院に学び、1998年から、名門パリ管弦楽団の副コンサートマスターの地位と重責を20年近くも担っている名ヴァイオリニストです。
 このアルバムには、長いフランス生活で育まれた独自の感性が横溢し、名レパートリーが香気ある輝きに彩られています。内側からパッションを呼び込んでいくようなフランク。ブリュッセル図書館秘蔵のイザイ自筆譜を用い、伴奏部ではピアニスト上田晴子がオーケストラからの要素を盛り込み、オリジナル・ヴァージョンで弾くショーソンも大いなる聴きどころです。
 使用楽器は1740年製オモボノ・ストラディヴァリ「フライッシュ」、これが事実上わが国でのデビュー盤となります。(メーカー資料より)

【収録情報】
● フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 op.108
● フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
● ショーソン:詩曲(イザイ編)

 千々岩英一(ヴァイオリン)
 上田晴子(ピアノ)

 録音時期:2016年7月27-29日
 録音場所:神奈川県、相模湖交流センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【千々岩 英一 (Eiichi Chijiiwa)】
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校を経て同大学を卒業後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学び、審査員全員一致の一等賞を得て卒業。田中千香士、数住岸子、ピエール・ドゥカン、フィリップ・ヒルシュホルン、ワルター・レヴィンの各氏に師事。
 1998年よりパリ管弦楽団で副コンサートマスターを勤め、2015年より紀尾井ホール室内管弦楽団のコンサートマスターを兼任する。これまでにソリストとしてドナウエッシンゲン音楽祭(ツァグロセク指揮フランス国立管弦楽団)、パリ・シャトレ座のパリ管弦楽団定期演奏会、ストラスブール・ムジカ音楽祭、ラジオフランス現代音楽祭(エッシェンバッハ指揮パリ管弦楽団)、などに出演したほか、室内楽奏者としてベルリン芸術週間、「パリの秋」音楽祭、ルーヴル、オルセー美術館室内楽シリーズ、イギリス・オールドバラ音楽祭、メキシコ・セルヴァンティーノ音楽祭、ブリュッセル・アルスムジカ音楽祭、フィンランド・クフモ音楽祭、ワシントン・ケネディセンターなどで演奏。
 日本では2000年に東京文化会館小ホールで初リサイタル。2006年に武生国際音楽祭に出演し2007、2008、2013年東京シティフィルハーモニー管弦楽団定期演奏会、2009年サントリーサマーフェスティヴァルにソリストとして客演した。
 学生時代から前衛音楽の作曲家との共同作業に興味を抱き、数多くの新作初演を手がけてきている。CDはマルク・アンドレ・ダルバヴィの協奏曲(エッシェンバッハ指揮パリ管、仏Naive)、無伴奏アルバムSolo Migration(パリの芸術家、移民たち、無伴奏の20世紀 仏Indesens)などが出ている。
 2011年にはフランス文化省より芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。使用楽器は1740年製オモボノ・ストラディヴァリ「フライシュ」。(メーカー資料より)

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Customer Reviews

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冒頭の有名曲であるフランクのソナタの演奏...

投稿日:2018/09/24 (月)

冒頭の有名曲であるフランクのソナタの演奏も素晴らしいが、知名度は遥かに低いフォーレのソナタ第2番が、このアルバムの白眉だと思う。フォーレ晩年様式の室内楽で、どこか謎めいた雰囲気と斬新な和声進行が実に魅力的だ。 千々岩英一さんが、日本人の「わびさび」とフォーレの寂寥感には相通じるものがあるという趣旨の説明をしているが、日本とフランスの美学が交差する美しいアルバムになっている。 ショーソンの詩曲は、イザイ編曲をベースにしたピアノ伴奏版というのも興味深い。バイオリンはイザイの直筆譜を使用し、ピアノ伴奏部は、ピアノの上田晴子さんがオーケストラパートから多くの要素を取り入れたオリジナル・バージョンというのも、二人がこの録音に掛けた情熱を物語るものだろう。 「私が学んだパリ音楽院には「失われた時を求めて」に因んだ「サロン・ヴァントゥイユ」というホールがあります」で始まる千々岩英一さんの解説も、各曲の音楽的な特色と興味深いエピソードが盛り込まれており、読み応えがある。 フランスのバイオリン・ソナタに興味がある人には絶対お勧めしたいアルバムです。

ジョン王 さん | 不明 | 不明

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