「踊り」に魅せられたヴァイオリニストが7世紀にわたるダンス音楽の歴史を辿る情熱の旅
ヴァイオリニストのダニエル・ホープの最新アルバム、「踊り」をテーマにした『Dance!』がドイツ・グラモフォンよりリリースされます。CD2枚組。
ホープは長い間、踊りが人々に感動をもたらし、元気づける力があることに魅せられてきました。踊りは誰の生活にも関わっていて、常に音楽と深く結びついてきました。このアルバムでは、はるか昔から体を動かし、心を高揚させてきたそのリズムを称えながら、聴衆を7世紀にわたる音楽の歴史の旅へと誘います。中世から20世紀後半までの西洋のクラシック音楽を網羅した、魔法のような情熱的でリズムにあふれた旅です。
14世紀の哀歌からヴォイチェフ・キラールの1986年の作品『オラヴァ』まで、ヘンデル、サン=サーンス、フローレンス・プライス、デューク・エリントンなど、ホープにより選び抜かれたさまざまな作品が並んでいます。ホープはすでに20年以上前に踊りをベースにしたアルバムの発想を得ていました。今回はそれを再検討し、ダンスとリズムの普遍的な意義と多様性という元々の発想をそのままに、レパートリーを大幅に広げています。
演奏はホープが2016年から音楽監督を務めているチューリッヒ室内管弦楽団と行いました。フル・オーケストラのトラックがある一方で、作品やジャンルに合わせて編成されたより小規模なアンサンブルによって演奏されているトラックもあります。ホープの共同制作者であるポール・ベイトマンによる新しい編曲で聴くことができます。またツィンバロンのイェヌー・リステシュ、バンドネオンのオマール・マッサ、ピアノのジャック・アモン、ハープのマリー=ピエール・ラングラメ、ギターのヨショ・ステファンなどの素晴らしいゲスト・アーティストも参加しています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
01. ショスタコーヴィチ:舞台管弦楽のための組曲第1番よりワルツ第2番
02. サン=サーンス:交響詩『死の舞踏』 Op.40
03. プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』 Op.64より『騎士たちの踊り』
04. チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』 Op.20より第5曲:パ・ド・ドゥ
05. モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 K.269(261a)
06. シューベルト:5つのドイツ舞曲(7つのトリオとコーダ付き) D.90
第1曲:ハ長調
第2曲:ト長調
第3曲:ニ長調
第4曲:ヘ長調
第5曲:ハ長調
07. ビゼー:『アルルの女』第2組曲より第4曲:ファランドール
08. オッフェンバック:喜歌劇『天国と地獄』より『カンカン(地獄のギャロップ)』
09. ブラームス:ハンガリー舞曲集 WoO1より第5番ト短調
10. 伝承曲:Odessa Bulgar
11. カルロス・ガルデル:ポル・ウナ・カベサ(首の差で)
12. ピアソラ:エスクアロ(鮫)
13. バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
第1曲:棒踊り
第2曲:帯踊り
第3曲:踏み踊り
第4曲:角笛の踊り
第5曲:ルーマニア風ポルカ
第6曲:速い踊り
Disc2
14. リュリ:コメディ・バレ『町人貴族』より『トルコ人のセレモニーのための行進曲』
15. ヘンデル:『水上の音楽』第3組曲 HWV.350より第17曲:リゴードン&第18曲
16. マシュー・ロック:劇音楽『テンペスト』組曲より第5曲:リルク
17. パーセル:歌劇『アセンスのタイモン』 Z.632より『Curtain Tune on a Ground』
18. ダッラーバコ:複数の楽器のための協奏曲ニ長調より
第3曲:チャコーナ
第4曲:ロンドー
第5曲:アレグロ
19. メールラ:教会と室内のための協奏的ソナタによるカンツォン第3集 Op.12より第20曲:チャコーナ
20. 作者不詳:サルタレッロ
21. ニコラ・コンフォルト:『L'Endimione』よりファンダンゴ
22. 作者不詳:トリスタンの哀歌
23. ヴェイネル:3つのハンガリー民俗舞曲より『狐の踊り』
24. キラール:オラヴァ
25. エルガー:メヌエット イ短調 Op.21
26. フローレンス・プライス:『3 Little Negro Dances』より第3曲:ティックリン・トゥーズ
27. デューク・エリントン:スイングしなけりゃ意味ないね
28. シュルホフ:弦楽四重奏曲のための5つの小品より第5曲:タランテラ風に
29. ブリテン:フランク・フリッジの主題による変奏曲 Op.10より第3変奏:ロマンス
30. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『プルチネルラ』組曲より第4曲:タランテラ
31. ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
Benjamin Gunst(ヴァイオリン:01,10,11)
イェヌー・リステシュ(ツィンバロン:10,11)
オマール・マッサ(バンドネオン:10-12)
ステファン・ロジェロ(ベース:10-12,27)
ヨショ・ステファン(ギター:10-12,27)
ジャック・アモン(ピアノ:11,12)
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ:31)
チューリッヒ室内管弦楽団(01-09,13,14-26,28-30)
録音時期:2023年4月21日(1-30)、9月18日(31)
録音場所:チューリッヒ(1-30)、ベルリン(31)
録音方式:ステレオ(デジタル)
デジパック仕様