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France-Espagne -Chabrier, Massenet, Debussy, Ravel : F-X.Roth / Les Siecles

User Review :4.5
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ASM17
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


驚愕! シャブリエの『スペイン』がロト&レ・シエクルだとこんな響きに。
「目から鱗」連続の大注目新譜


『春の祭典』と『ペトルーシュカ』の時代楽器による録音でレコード・アカデミー賞大賞を受賞し、一世を風靡した奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。期待の新譜はフランスの作曲家の目を通したスペイン。両国はピレネー山脈を挟んで隣同士ながら、音楽の印象はかなり違います。
 このテーマの代表作がシャブリエの狂詩曲『スペイン』。1883年にパリで初演され、ポピュラー名曲となりましたが、マーラーは「近代音楽の始まり」と位置づけ、その先進性を高く評価したといわれます。時代楽器演奏による初録音に興味津々ですが、これが予想外の新鮮さ。原色的なオーケストラの響きとボルテージの高さが先入観となっていましたが、ロトとレ・シエクルの演奏は繊細で純フランス風。ラヴェルを思わす近代的な音響に驚かされます。ことにハープの効果と音色が絶妙で聴き惚れます。親しみやすい内容に反して、リズムとアンサンブルが難しい作品ですが、ロトの統率力で精密の極み。
 マスネ作品が時代楽器で登場するのも初めてで大歓迎。当時の楽器、とりわけ木管の音色がマスネの柔らかな色彩にぴったりで、パステルカラーの世界が広がります。
 さらに驚きなのが、ラヴェルの『道化師の朝の歌』。これは凄い。ラヴェルこそロト&レ・シエクルに一番合う作曲家と実感できる相性の良さ。各楽器の響きがこれ以上ないほど均等なうえ、透明で典雅な音色の美しさと人工美は目から鱗の落ちる思い。今後ラヴェルの大作に挑戦すること間違いないであろうロト&レ・シエクルの意欲が感じられます。演奏後、観客の「ブラボー」の声が納得できます。
 今回もブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器が明記されていて、貴重な資料となっています。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義はもちろんながら、切れの良いリズム感、推進力などスペインらしい魅力を味わせてくれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
『フランス−スペイン』

● シャブリエ:狂詩曲『スペイン』
● マスネ:歌劇『ル・シッド』〜バレエ組曲
● ラヴェル:道化師の朝の歌
● ドビュッシー:管弦楽のための『映像』〜イベリア

 レ・シエクル
 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

 録音時期:2012年8月24日(ラ・シューズ・デュー音楽祭)、2013年2月9日(パリ、サル・プレイエル)、2014年3月28日(ペルピニャン、ラルシペル)
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Customer Reviews

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「道化師の朝の歌」をロトが演奏するとどう...

投稿日:2019/08/14 (水)

「道化師の朝の歌」をロトが演奏するとどうなるのだろうと思い聴いてみましたが、薄さだけが目立ちまったく腹が膨れませんでした。全体を通しては比較的シャブリエがよかったが、残念ながら従来アプローチの方が勝っているといえる。質が悪いものではないので☆4。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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F.X.ロト&レ・シエクルがライヴで取り上げ...

投稿日:2018/02/18 (日)

F.X.ロト&レ・シエクルがライヴで取り上げたフランス音楽の内からスペイン色を持った楽曲を集めた まとめて演奏されたわけではないから出来不出来があるかと思えば そこには貫徹された技量をそそぎこむ集中力と音楽の特色を把握するセンスが働いていた スペインを描きながらも四人の作曲家の個性をも描き出された シャブリエは熱情を推進力として前面に押し出す マスネは明確なイメージを色彩的音色と旋律線によって打ち出す ラヴェルは情緒や情趣を明瞭な音像と常に移ろう音色の妙によって高めていく ドビュッシーは色彩の中に陰影を幾重にも重ねることで輪郭線の曖昧な音形を生かしている 所謂ピリオド演奏だが 19世紀末から20世紀初頭のフランスの楽器とオーケストラがいかなる音を出し当時の先端のフランス音楽を音化していたかを知ることができた 他国では成し得ない音響の妙であり 今となってはフランスですら幻となっているサウンドと音楽なのだ 一度知ってしまったらこの美しさを忘れられようが無い あなたも如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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