Shin-ichi Fukuda : Japanese Guitar Works 2 -Takemitsu, Hara, Miyoshi, Ikebe, Hosokawa

福田進一／日本のギター作品集　第２集

ナクソスの名プロデューサー兼ディレクター、ノーバート・クラフトと福田の出会いから生まれた好企画「日本のギター作品集」シリーズ第２弾は、武満 徹[1930-1996]をはじめとした日本を代表する作曲家たちの作品集です。繊細で豊かな、そして伝統的なフォルムを持つ多彩な作品が並びます。
　武満 徹編曲による名曲、中田 章[1886-1931]の『早春賦』はオリジナルの喜ばしさと、そこはかとない抒情的な雰囲気を漂わせています。また三善 晃[1933-2013]の『五つの詩』はフランス音楽の影響を受けながらも、俳句のパターンを組み込んだ詩的なスタイルで書かれています。ドラマティックな、池辺晋一郎[1943-]の『ギターは耐え、そして希望しつづける』は、「細部まで作品の意味が聴き手に明確に伝わる演奏」と作曲者に絶賛されました。 さらに、箏を模した刺激的な響きを持つ細川俊夫[1955-]の『セレナーデ』は、初演時とは違うチューニング（福田独自のもの）で演奏され、「その音楽性の豊かさ、美しさ！」と作曲者からの感嘆のメッセージが寄せられています。
　今回も素晴らしい音響空間を求め、カナダ・トロント郊外ニューマーケットの教会で録音を行っています。（NAXOS）

【収録情報】
● 武満 徹：早春賦（1977　『12の歌』より）原曲：中田 章の早春賦による
● 原 博：挽歌 (1969)
● 三善 晃：エピターズ (1975)
● 三善 晃：ギターのための五つの詩（うた） (1985)（原っぱ／乳房／晩夏／密柑／家出）
● 池辺晋一郎：ギターは耐え、そして希望しつづける (2007)
● 池辺晋一郎：映画「スパイ・ゾルゲ」より『カーチャのテーマ』 (2003)
● 細川俊夫：セレナーデ (2003)（第1番：月光（つきひかり）のもとで／第2番：夢路）
● 細川俊夫：日本民謡集より (2004)（子守歌／さくら）

　福田進一（ギター）

　録音時期：2014年9月25-28日
　録音場所：カナダ、オンタリオ、ニューマーケット、聖ジョン・クリソストム教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）