Ladilikan: Trio Da Kali Kronos Quartet

Write review

Item Details

Genre

Classical

Catalogue Number

WCR4208

Number of Discs

Label

Rice

Release Country

Japan (Import)

Format

Vinyl

Other

Import

Product Description

World Circuit 待望の新作登場！グリオーの伝統を受け継いだマリの新世代トリオが世界で最も先鋭的な弦楽四重奏と融合した！

　先日セネガルの伝説的グループ、オーケストラ・バオバブの10年ぶりとなる新作をリリースし、アフリカ音楽ファンを歓喜の渦に巻き込んだイギリスの人気レーベル〈World Circuit〉から、アフリカ音楽の新たな領域を聴かせてくれる異色作が登場します。マリの伝統的なグリオー家系出身の新世代トリオと、これまでに実に様々なアーティストと共演し越境する音楽を奏で続けてきたアメリカの弦楽四重奏クロノス・クァルテットの共演作です。
　ヴォーカル、バラフォン（木琴）、バス・ンゴーニ（弦楽器）の編成のトリオ・ダ・カリは、メンバー全員がマリのグリオー（世襲制の芸能集団）家系出身。リーダーのラッサナ・ジャバテはバラフォンの名手ジェリソリ・ジャバテを父に持ち、長年トゥマニ・ジャバテのシンメトリック・オーケストラのメンバーとして活動し、サリフ・ケイタやタジ・マハール、アフロキュービズムのレコーディングに参加してきた、豊富なキャリアをもったバラフォン奏者です。西アフリカの伝統的な弦楽器ンゴーニの低音域版バス・ンゴーニを弾くのは、世界的に活躍するンゴーニ奏者バセク・クヤテの長男ママドゥ・クヤテ。バセクのバンド〈ンゴーニ・バ〉での活動とともに、マリの首都バマコのヒップ・ホップ・シーンとも繋がりを持つ、マリの新世代を代表する音楽家です。そしてヴォーカルは紅一点のハワ“カッセ・マディ”ジャバテ。そのミドル・ネームの通り、「生きる伝説」とも呼ばれる西アフリカ伝統音楽現役最高の歌手の一人カッセ・マディ・ジャバテの娘で、父譲りの力強くも甘く優しい歌声を聞かせます。
　そもそもトリオ・ダ・カリのメンバーが集まり、共に活動するようになったのはクロノス・クァルテットとの共演がきっかけでした。1973年からサンフランシスコを拠点に活動を始め、現在に至るまで先鋭的であり続けているクロノス・クァルテットは、1992年にハッサン・ハクムーンやハムザ・エル・ディンらを招いた“Pieces of Africa”（ビルボード・ワールド・ミュージック・チャート１位を記録）を発表するなど、かねてからアフリカ音楽へのアプローチを行っていました。そして今回、クロノスにとって初のWorld Circuitからのリリース作となる本作で、約５年に渡って共演を重ねてきたトリオ・ダ・カリとの初のスタジオ・アルバムを完成させたのです。
　テクニカルなフレーズを独特の丸みを帯びた音色で重ねるバラフォンに、レゲエやヒップ・ホップの影響も感じさせるパンチの効いたバス・ンゴーニ、そしてエレガントながら鋭角的な弦の響きが、グリオーの伝統音楽を新たな領域に運び込みます。アフリカ音楽ファン、そして心静まる音楽を探している方に自信を持ってお勧めします。

(メーカー・インフォメーションより)