Mork Cello Concertos-haydn, Dvorak, Shostakovich, Prokofiev, Miaskovsky

トゥルルス・モルク／チェロ協奏曲集［ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ、他］(5CD)　

1961年、ノルウェー出身のチェリスト、モルクのコンチェルト録音5CDをまとめた徳用セット。マイスキー、ヨーヨー・マらに続く世代の旗手として、現代のチェロ界をイッサーリス、ヴィスペルヴェイらとともに牽引する実力派の力量を知るには絶好の一組です。　
　ドヴォルザークの名作チェロ協奏曲をはじめ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど技巧的にも難易度の高い作品を流麗に弾きこなす高度なテクニック、フレッシュな表現力は、さすが若手チェリスト筆頭の名に恥じないもの。共演指揮者も、いまやヨーロッパ楽壇を席巻する大活躍をみせている超売れっ子マリス・ヤンソンス、バイロイト音楽祭出演で話題の大植英次、アメリカとドイツにまたがる活躍に注目が集まるパーヴォ・ヤルヴィと豪華なものです。
　なお、ナチによるユダヤ人虐殺の舞台となったアウシュヴィッツとビルケナウ訪問にインスパイアされたというアーロン・ジェイ・カーニス（1960-）の『カラード・フィールド』は、ほんらいホルン協奏曲として構想されながらモルクのためにチェロ・コンチェルトとして完成された作品。同じく『エア』もモルクに献呈されています。

CD-1：
ハイドン：
・チェロ協奏曲ハ長調 Hob.VIIb-1
・チェロ協奏曲ニ長調 Hob.VIIb-2

　トゥルルス・モルク（vc）
　ノルウェイ室内管弦楽団
　アイオナ・ブラウン（指揮）
　録音：1991年［デジタル］

CD-2：
ドヴォルザーク：
・チェロ協奏曲ロ短調 op.104
チャイコフスキー：
・ロココ風の主題による変奏曲 op.33

　トゥルルス・モルク（vc）
　オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
　マリス・ヤンソンス（指揮）
　録音：1992年［デジタル］

CD-3：
プロコフィエフ：
・交響的協奏曲ホ短調 op.125
ミヤスコフスキー：
・チェロ協奏曲ハ短調 op.66

　トゥルルス・モルク（vc）
　バーミンガム市交響楽団
　パーヴォ・ヤルヴィ（指揮）
　録音：1997年［デジタル］

CD-4：
ショスタコーヴィチ：
・チェロ協奏曲第1番変ホ長調 op.107
・チェロ協奏曲第2番ト短調 op.126

　トゥルルス・モルク（vc）
　ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
　マリス・ヤンソンス（指揮）
　録音：1995年［デジタル］

CD-5：
カーニス：
・『カラード・フィールド』（チェロと管弦楽のための協奏曲）
・『ムジカ・セレスティス』（弦楽オーケストラのための）
・『エア』（チェロと管弦楽のための）

　トゥルルス・モルク（vc）
　ミネソタ管弦楽団
　大植英次（指揮）
　録音：2000年［デジタル］