フレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏によるクラシック・マーチを収録したアルバムです。
ただ普通のクラシック・マーチ集とは一味違うアルバムで、栄光と葬送の行進曲という選曲であり、ちょっとこの手のCDでは珍しいアルバム。
特に珍しいのは、行進曲『ピース・オブ・エイト』という作品。
これはフェネルがイーストマン時代に、イーストマンの学生が書いたコンサート・マーチでベートーヴェンの交響曲第8番のテーマから編まれた作品だとのこと。
フェネルと佼成の演奏は、良くも悪くも安定した演奏と言えます。
特段の名演こそないものの安心して聴ける演奏でしょう。
1988年2月29日から3月1日にかけて武蔵野市民文化会館にて録音されたもの。
日本コロムビアのデジタル時代初期の吹奏楽アルバムの録音は良いのは少なく、本録音でも弱音部は聴きにくい所はあります。
デジタルなので音は悪くないと思います。
内容的にファン向きの一枚でしょう。
最後に収録曲を書いておきます。
1.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ)
2.マリオネットの葬送行進曲(グノー)
3.結婚行進曲(メンデルスゾーン)
4.悲しみのシンフォニー(ワーグナー)
5.鉛の兵隊の行進曲(ピエルネ)
6.断頭台への行進(ベルリオーズ)
7.タンホイザー大行進曲(ワーグナー)
8.ベートーヴェンの交響曲第8番主題による行進曲『ピース・オブ・エイト』(ジェンキンス、ネフ)
9.3つのオレンジへの恋から行進曲(プロコフィエフ)
10.ノルドロークのための葬送行進曲(グリーグ)
11.威風堂々第1番(エルガー)