CD

海上自衛隊東京音楽隊: 交響曲第1番「生命の表記」

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BOCD7608
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description

多くの吹奏楽曲を書いている清水大輔(1980〜)の初めての交響曲の公式初演ライヴ。第1楽章で登場する生命の連鎖を思わせるモチーフと雄大なメイン・テーマが、紆余曲折を経て第4楽章で壮大に再現される、祝祭感に満ちた43分の大作。ホルスト作品も校訂譜による演奏で貴重。(友)(CDジャーナル データベースより)

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2016年2月21日に東京オペラシティ・コンサ...

投稿日:2017/10/04 (水)

2016年2月21日に東京オペラシティ・コンサートホールで開催された海上自衛隊東京音楽隊第55回定期演奏会のライヴ録音盤です。 指揮は当時の音楽隊長、手塚裕之2等海佐です。 手塚隊長は2014年3月から2016年8月までの2年間のみの在任でしたが、録音は意外と多く、多種多様な作品を吹き込んでいます。 このCDの演奏会は手塚隊長最後の定演で前半をクラシック、後半を交響曲となかなか重めのプログラムが続きます。 東京音楽隊のライヴ録音は2003年発売の自衛隊ライヴシリーズやユニバーサルから出たCDの一部にあるぐらいで大変珍しいのです。 手塚隊長はライヴ録音に力を入れているのか、海上自衛隊横須賀音楽隊長時代に「記念艦三笠復元50周年記念演奏会」と題する一枚、東京音楽隊長時代に横須賀で行われた「日本海海戦110周年記念演奏会」そしてこの盤と三枚残しています。 個人的には戦前の日本の作品や行進曲をよく取り上げていた手塚隊長のカラーが良く出た前回の第54回定期演奏会をCD化したほうが嬉しかったのですが… CDの始まりは、ホルストの『吹奏楽のための組曲第1番』です。 吹奏楽曲のバイブルとも言えるこの作品、録音が多数ありますがこの演奏では作曲家の伊藤康英の改定版によります。 既に陸上自衛隊東部方面音楽隊のライヴ録音でこの楽譜が使われていますが、この演奏ではテンポが遅めで、どっしりと構えた感じの演奏です。 古典中の古典となり過ぎて結構派手に演奏される事もありますが、安定してしっかりとした演奏になっているのはさすがプロというべきでしょう。 2曲目はストラヴィンスキー『ピアノと管楽器のための協奏曲』で音楽隊専属ピアニスト、太田紗和子2等海曹がソロを担当しています。 専属ピアニストがいる東京音楽隊らしい選曲でしょう。 この曲、確かに管楽器のみの編成ですが通常の吹奏楽編成ではなく管弦楽から弦楽を取ったような編成で普段一般的な吹奏楽編成で聴いている人からすると特異な編成です。 楽譜通りの人数なのでソロを含む個々の奏者の技量や表現力の高さが良く分かる演奏となっています。 メインの清水の『交響曲第1番』は吹奏楽では珍しい交響曲、しかも40分越えの作品です。 吹奏楽での交響曲は管弦楽に比べて管打楽器のみなので音色にあまり変化がつけにくく、また無意味に長いと聴き手が飽き上手く作らないと退屈なだけですが、この清水の作品はなかなか良いんじゃないでしょうか。 何度も聴きたくなるような曲でもないのも事実ですが色々と工夫がされており、40分聴き通す事が出来ました。 アンコールの瀬戸口『軍艦行進曲』、これはこのCDの中で最も良いのではないでしょうか。 どっしりとしたベースに大海原を進む護衛艦を思わせる堂々としたその演奏はこの団体ならではの演奏でした。 手拍子が入りますがライヴらしいと取るか音楽の鑑賞の邪魔なノイズと取るかは聴き手しだい。 尚、当日この他にフチーク『フローレンスの人々』オッフェンバック『ホフマン物語よりオリンピアの歌』も演奏されており、2枚組になってでも完全収録して欲しかった所です。 録音、音質は良好です。

レインボー さん | 不明 | 不明

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