CD

Chopin: Piano Concerto No.2

Chopin (1810-1849)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOCE13271
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

ワイセンベルク/ショパン:ピアノ協奏曲第2番

ワイセンベルクのショパンは病的な繊細さではなく、剛毅で英雄的な力の側面を強く感じさせる健康的なものです。といってももちろん粗野にはならず、鮮やかな手腕でショパンの若々しく、輝かしい特質を浮かび上がらせることに成功しました。近年とみに巨匠としての認識度高まる、スクロヴァチェフスキの精緻な伴奏も聴きものです。

ショパン:
・ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21
・ポーランド民謡の主題による幻想曲op.13
・クラコーヴィアク(演奏会用大ロンド)op.14

 アレクシス・ワイセンベルク(p)
 パリ音楽院管弦楽団
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮

 録音:1967年8,9月[ステレオ]

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
本盤はブルガリア出身のピアニスト、ワイセ...

投稿日:2013/06/14 (金)

本盤はブルガリア出身のピアニスト、ワイセンベルクが大凡十年の演奏活動休止後の1967年フランスに活動拠点を構え収録したショパンの二つのピアノ協奏曲の内第2番(タイム@14’59A10’52B8’43)で伴奏はショパンの生まれたポーランド出身のスクロヴァチェスキーが指揮するパリ音楽院Oであります。ちょっと横道に逸れますが1967年はワイセンベルク38歳、スクロヴァチェスキー44歳の頃でこの年この伴奏オーケストラ・パリ音楽院Oはクリュイタンス亡き後心機一転一旦解散してパリOに改組された時期でワイセンベルク自身もこの頃から暫くカラヤン・バックの協奏曲を多く録音するマァ全盛期を迎えつつある頃だった様に思えます。彼のちょっとハードボイルド的な男前のルックスがその演奏とマッチしてこのショパン協奏曲も一音一音はっきり粒立ちした音色で何か聴く者に対してツベコベ有無を言わせぬ説得感溢れる「男」の演奏であります。ショパンでの聴き処要素でもある甘い儚いと言った世界とは明らかに異なってテンポがややゆる目な展開によりはっきりこのピアニストの硬質なタッチと鮮やかな指周りに聴き入った次第です。伴奏もやや厚めのサウンドでしっかりサポートしスクロヴァチェスキーによく評される一音たりとも無駄にせず音化していく「レントゲン写真のような演奏」とは雰囲気は異なって特にショパンのオーケストレーションの貧しさも感じませんでした。この共演者、年齢的にも近くそして収録時期にも過不足の無い頃(尤もスクロヴァチェスキーの方はもっと後年巨匠の仲間入りをするわけですが・・・)で繰り返しになりますが少なくとも軟弱ではない演奏を味わえそうです。なお、併録の、ワイセンベルク/スクロヴァチェスキー/パリ音楽院Oによる同年演奏の「ポーランド民謡の主題による幻想曲」(同13’50)及び「クラコーヴィアク (演奏会用大ロンド)」(同14’11)は未聴でありますので★一つ保留させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

0

Recommend Items