Works for Piano Trio : B3 Brouwer Trio

カサブランカス：ピアノ三重奏のための作品集

現代スペイン、バルセロナを代表する作曲家ベネート・カサブランカスの室内楽作品集です。彼の作品は確かに難解ですが、一方、彼の代表著書は「音楽とユーモア、パロディとアイロニー」というのですから、なんとも「食えない作曲家」であることは間違いありません。彼は数多くの室内楽のための作品を書いていて、そのどれもが細部まで考え抜かれたテクスチャーを持ち、洗練された雰囲気を持っています。
　このアルバムには、40年に渡る時代の作品が収録されていて、これらはおおよそ３つの時代に分けることができます。もっとも初期の作品である『２つの覚え書き』での凝縮された音の動きの面白さと、彼の関心事である「日本の詩、俳句」のフォームを生かした最近の作品の斬新さ、など、深く分け入ることでカサブランカスの求める世界が見えてくるような気がします。（NAXOS）

【収録情報】
カサブランカス：
1.　三重奏のための楽章
2.　即興曲
3.　はい、モンサルバーチェさん！
4.　フェデリコ・モンポウのための歌『回想』
5.　3つの俳句
6.　アンコール『アルバムの綴り』
7.　スルバランのための俳句
8.　哀歌『ラモン・バルセのための俳句』
9.　歓喜『ジョルディ・サバールへのオマージュ』
10.　三重奏曲第2番『即興曲』
11.　カム・ウン・レチタティーボ
12.　2つの覚え書き
13.　トリプティコ−三部作
14.　3つの俳句（セカンド・コレクション）
15.　三重奏のための俳句

　B3:ブローウェル・トリオ
　　ジェニー・グエッラ（ヴァイオリン）
　　エレーナ・ソラネス（チェロ）
　　カルロス・アペラニス（ピアノ）

　録音時期：2012年7月3-4日（1,10）、2013年6月22-23日（2-4,6-9,13,15）、2014年2月10日（5,11,12,14）
　録音場所：スペイン、バレンシア、パラウ・ド・ラ・ムジカ　パラウ・ド・レ・アーツ「レイナ・ソフィア」（1,10）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）