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Diary of a Madman : Yakovenko(Br)A.Kats / Novosibirsk Po +Lacrimosa, etc (2CD)

Butsko, Yuri (1938-2015)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MEL1002556
Number of Discs
:
2
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

『狂人日記』〜ブツコ作品集

ロシアの作曲家ユーリ・ブツコの生誕80年を記念した選集。彼はスタイルや影響を特定して語ることが難しく、体制に反することも社会主義リアリズムに頼ることもなく、アヴァンギャルドにも付かず離れず、数世紀に渡るロシア伝統の芸術を意識しながら彼独自の道を追求し続け、あらゆる趣向を取り込むと当時に真にロシア的とも言える作品を作り上げました。オペラ、交響曲、合唱曲に室内楽と、様々なジャンルでその才能を開花させた彼ですが、このアルバムではその多彩なパレットを垣間見ると同時に、作風の進化も体感できるものとなっています。
 彼の有名な作品の一つである『狂人日記』は、まだ音楽院の二年生であった頃、ゴーゴリの悲劇的かつ奇抜なテキストに深い情熱で臨み書き上げたもので、発表された時には激しい批判に遭いましたが、彼が作曲家として成功を収めた後には、ロシアの古典的な名作に数え上げられるようになりました。室内交響曲第3番第3楽章である『ラクリモサ』は、ルイコフ一家(ソヴィエト政府を反宗教的だと避け、山奥で40年以上も孤立した隠遁生活を送った家族)が1970年代に発見された時に大きな衝撃を受け、秘かに彼らへ捧げられたもの。『威圧的な天使、指揮官、守護者への聖歌(カノン)』はブツコの最後の作品の一つで、正教会の聖歌・祈祷文の一つ「規定(カノン)」の名を付けられたオラトリオ。恐怖政治で歴史に名を残す皇帝が晩年に囚われた悔恨についての、古いテキストが用いられています。(輸入元情報)

【収録情報】
ブツコ:作品集

Disc1
● 狂人日記
〜バリトンと管弦楽のための、プロローグとエピローグの付いた2幕のモノ・ドラマ (1964)

 セルゲイ・ヤコヴェンコ(バリトン)
 ノヴォシビルスク・フィルハーモニー管弦楽団
 アルノルト・カッツ(指揮)

 録音:1976年

Disc2
● ラクリモサ(涙の日)
〜弦楽合奏のための (1982)

 モスクワ音楽院室内管弦楽団
 ゲンナジー・チェルカーソフ(指揮)

 録音:1988年11月21日、モスクワ音楽院小ホール(ライヴ)

● 威圧的な天使、指揮官、守護者への聖歌(カノン)- イヴァン4世のテキストにもとづくオラトリオ (2009)

 セルゲイ・スピリドノフ(テノール)
 アントン・ザライエフ(バス)
 マリアンナ・ヴィソツカヤ(ピアノ)
 アレクサンドル・クリコフ(ピアノ)
 ユリア・チホノワ(チェレスタ)
 マルガリータ・コロレヴァ(パイプ・オルガン)
 アレクセイ・オルローフ(打楽器)
 ニコライ・アンドリチュク(打楽器)
 キリル・ヤコヴェンコ(打楽器)
 モスクワ音楽院合唱団
 スタニスラフ・カリーニン(指揮)

 録音:2011年10月29日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)

Customer Reviews

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この録音ではソリスト、合唱、二台のピアノ...

投稿日:2020/02/10 (月)

この録音ではソリスト、合唱、二台のピアノ、チェレスタ、パイプオルガンとパーカッションのための『威圧的な天使、指揮官、守護者への聖歌(カノン)』が特に素晴らしかった。 タイトルは怖いが、とても美しい作品だ。これはブツコの最高傑作なのかもしれない。 演奏時間約70分の歌劇『狂人日記』はバリトンとオーケストラによって演奏される小規模な作品。 日記とタイトルにあるように、歌うというよりは語る要素の強い作品に感じられた。 『ラクリモーサ』からはブツコの管弦楽に対するアイデアの面白さを味わうことが出来る。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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