「明烏」「鰻の太鼓」そして「寝床」を聴きたくて購入しましたが、他の３作を含め、「さすが文楽！」といえるコンパクトなベスト版としてお奨めできます。 弟子だった柳家小満ん師匠が文楽を偲んで書いた『べけんや』を読んでから聴くと、なおさら味わい深いですね。

昭和３７に録音されたLPのCD復刻です。全てスタジオ録音ですが、文楽の一言もおろそかにしない芸の真髄を味わうことが出来ます。まさに至芸という言葉がぴったり当てはまる素晴らしいものです。

「干物箱」はこれをベストと考える。「鰻の幇間」はビクタースタジオ録音の方が完璧な文楽を味わえる。