[USED:Cond.A] The Turn Of The Screw: Hickox / City Of London Sinfonia Padmore Milne

1954年、ヴェニスのフェニーチェ座で初演された室内オペラ。ヘンリー・ジェイムズの奇妙かつ不可思議なゴシック・ホラー風小説を基本にブリテン独自の視点と主張が盛り込まれ、音楽的にも傑作とされる作品ながら、独特な雰囲気をもつ物語のむつかしさから、実際の上演や映像化は困難とされている作品で、以前に映画版があったほか、現在ではハンペ演出による舞台上演のライヴＤＶＤが一点あるのみでした。
　今回はＢＢＣテレビのプロダクションによる“ドラマ版”で、テレビ・ディレクターのケイティ・ミッチェルが演出を務めています。
　指揮は、シャンドス・レーベルにブリテン・オペラを継続的にレコーディングしているヒコックス。いまやブリテン・オペラのスペシャリストと目されるヒコックスにとってはじめての『ねじ』録音となります。さらに、これまで古楽分野での優れた活躍が目立ったマーク・パドモアが幽霊クイントを務めている点にも注目。初演であのピーター・ピアーズが創唱し、最近ではボストリッジが得意としているこの奇妙な誘惑者役をどのように演じているのか、たいへん興味深いところです。
・ブリテン（1913-1976）：歌劇『ねじの回転』全曲
　マーク・パドモア、リサ・ミルネ
　カトリン・ウィン・デイヴィス
　ダイアナ・モンタギュー、ニコラス・カービー・ジョンソン
　キャロライン・ワイズ
　シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
　リチャード・ヒコックス（指揮）
　演出：ケイティ・ミッチェル
　［オペラ概要／ キャスト・ギャラリー付き]
製作：2004年、ＢＢＣプロダクション
画面：16：9
音声：リニアPCMステレオ、ドルビー・デジタル・サラウンド
収録時間：117分
字幕：英・独・仏・西・伊語
片面二層ディスク