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ISBN 10 : 4862851940
Content Description
シェリング哲学の本質とは何か?著者は思惟の本質と生成を一体的に考察し、シェリング哲学を“生成が本質である”と捉え、その解明に挑む。思惟の「非有」のイマージュを捉え、シェリングの思惟の「生成における一」を明らかにする。初期の自然学から神話論へと考察を拡張し、非有とは無ではなく有であり、ただ高次の有に対しては無としてふるまう、そのような「内なる非有の次元への絶えざる注視」にシェリング哲学の特筆を見出した画期作である。
目次 : 序章 生成における一/ 第1章 無制約者と知的直観―『ティマイオス註解』から『自我論』へ/ 第2章 シェリング哲学の出発点―人間的理性の起源と歴史の構成/ 第3章 歴史的理性の生成―シェリング『悪の起源』における神話解釈の意義/ 第4章 神の内なる自然―シェリング哲学の第二の端緒として/ 第5章 『自由論』の立場―『ティマイオス』評価の観点から/ 補論1 もう一つのエコソフィを求めて―ディープ・エコロジーとシェリングの自然哲学/ 補論2 シェリングにおける神と自然過程/ 補論3 第九回日本シェリング協会研究奨励賞を受賞して
【著者紹介】
浅沼光樹 : 1964年、岩手県に生まれる。1997年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻(西洋哲学史)研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。西洋近世哲学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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