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ISBN 10 : 400025958X
Content Description
人間の生命が科学技術の操作対象になった1960年代から生命倫理の制度的組込みがなされる80年代までの日本の状況を、現状に収斂する以前の多様な思考に光を当てつつ、科学技術政策や思想・宗教などの諸側面から歴史的に検証する。テーマごとの論考(第1部)と、当時主導的な役割を果たした人々への貴重なインタビュー記録(第2部)によって歴史を立体的に浮かび上がらせ、生命倫理の現状を批判的にとらえ返す。
目次 : 第1部 生命をめぐる1960‐80年代日本の状況(日本の生権力システム―1970‐80年代/ 科学技術政策とライフサイエンス―1960年代以降における倫理思想の出来と行方/ 「人類存亡の危機」をめぐる思想のゆくえ―1970年代の日本の岐路/ 「積極的に知らせる必要はない」検査―優生思想と生命倫理/ 死から生への転回―仏教者の生命倫理への関わり ほか)/ 第2部 キーパーソンの証言(戦後日本の科学技術政策と生命科学/ 科学者の責任とバイオエシックス/ 総合科学としてのバイオエシックス/ 日本発の精神と生命誌への歩み/ 日本におけるバイオエシックス導入と展開、覚書 ほか)
【著者紹介】
香川知晶 : 1951年生。山梨大学大学院医学工学総合研究部教授。哲学
小松美彦著 : 1955年生。武蔵野大学教養教育部会教授。科学史・生命倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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