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新興アジア経済論 シリーズ現代経済の展望

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000287425
ISBN 10 : 4000287427
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
末広昭 ,  

Content Description

グローバル化、経済自由化、IT革命…国際環境は大きく変化している。その動向を追いながら、中国の台頭、域内相互依存の深化、「中所得国の罠」、人口動態や国内格差といった社会問題にも着目して、従来の「キャッチアップ型工業化論」を刷新する。

目次 : 第1章 新興アジア経済論の視角と課題/ 第2章 歴史の中のアジア、世界の中のアジア/ 第3章 アジア化するアジア―中国の台頭と域内貿易の深化/ 第4章 キャッチアップ再考―技術のパラダイム変化と後発企業の戦略/ 第5章 「鼎構造」の変容―政府系企業・多国籍企業・ファミリービジネス/ 第6章 中所得国の罠―労働生産性とイノベーション/ 第7章 社会大変動の時代―人口ボーナス・少子高齢化・家族の変容/ 第8章 社会発展なき成長―格差の拡大とストレスの増大/ 終章 経済と社会のバランス、そして日本の役割

【著者紹介】
末広昭 : 1951年生まれ。専門はタイ国研究、アジア経済社会論。1976年東京大学大学院経済学研究科修了。アジア経済研究所、大阪市立大学を経て、東京大学社会科学研究所教授(経済学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Kazuo

    本書では、世界的な製造業の構造変化(インテグラル⇒モジュラー、生産工程のフラグメンテーション化等)を基礎概念として、アジア経済を分析する(中国の台頭、大企業の構造、社会変化等)。分析では経済分析のみならず、社会構造の分析にまで及ぶ(家族制度、高等教育のあり方、政治体制等)。その結果として日本の役割を「工業先進国としての先導ではなく、課題先進国としての協力にあるのではないか」と結論付ける。各国が「自国の利益ファースト」と叫び始めた時代に「アジア地域」と日本の関係を再考するのによい契機・論点を与えてくれる。

  • O. M.

    いかにも学者さんらしい、統計データ、既往研究、文献をいちいち示しながらの、真面目な論文で、面白い読み物ではありません(といって、内容を否定しているわけではありません)。アジア諸国の産業構造、キャッチアップ、中所得国の罠、少子高齢化などが検討され、結論として、これからのアジアには、経済と社会のリバランスが必要と論じています。その中で、我々日本がどう生きていくか、これは読者一人ひとりが考えるべきなんでしょうね。

  • Ishida Satoshi

    読了。本書では「新興アジア経済」を90年代以降、所得水準を向上させてきたアジアの国々として、アジア各国の経済成長を分析。「消費するアジア」、「生産するアジア」、「アジア化するアジア」、「アジア化するアジア」、「疲弊するアジア」と正負両面持ち合わせたキーワードをベースに議論を展開。著者はタイ経済を中心に研究する東大教授なので、タイ経済に対する独自の分析は面白く読みました。アジアを代表する化粧品市場であり、緑の革命ならぬ「ハーブの革命」を牽引していること。また別の顔として、経済成長に伴う社会変動に伴う自殺や鬱

  • ギザロ

    アジア諸国の経済発展とそれにともなって顕在化する課題について、コンプリヘンシブに整理した本。比較可能な形で、統計データを多用している点はよい。 ただ、分析は全体的に浅い。例えば、カップリングとデカップリングの議論では、貿易上のつながりの強さのみを以てカップリング派に軍配を上げているが、明らかに不十分な分析であろう。 また、用語の使い方が不正確な点も気になる。例えば、本書で言うところの「グローバル化」は、本来的には「ボーダーレス化」「国際化」と言うべきところ。

  • Sanchai

    この当時(SDGs策定よりちょっと前)のアジア経済論の様々な論点が、わりと包括的にまとめられている良書。新興アジア諸国で進行している動きを、「生産するアジア」「消費するアジア」だけでなく、「老いていくアジア」「経済的不平等が拡大するアジア」「疲弊するアジア」として描いている。各々の論点に関する必読の参考文献を挙げて、要約してもくれていて、丁寧な解説書になっていると思う。ただね、「キャッチアップ工業化論」は「雁行形態発展論」や「グレート・コンバージェンス」とどう違うんだろうか、という点は依然として疑問。

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