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ISBN 10 : 4781611109
Content Description
作家の五木寛之は、藤圭子の演歌を「<艶歌>でも、<援歌>でもなく、正真正銘の<怨歌>である」と評した。藤圭子は、人生の辛酸を嘗めた作詞家・石坂まさをが書いた「圭子の夢は夜ひらく」にあるように、「十五、十六、十七と 私の人生暗かった」と歌い上げた。
1970年代、若者たちは失意に満ちていた。学園紛争から安保闘争へ連なる革命に敗北していた。外に向けられたエネルギーは萎み、あてどない気分に揺れていた。
戦後日本の高度成長の陰で、人々は急激な明るい変貌ぶりに不安と迷いを覚えた。
藤圭子もまた、デビュー前に、人知れぬ苦労を宿命的に背負っていた。藤圭子の抱える「負」と時代に広がる「負」が溶け合い、当時の若者たちの心を打ち、地鳴りのように響き渡ったのである。
【著者紹介】
大下英治 : 1944年広島県に生まれる。1歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鉄之助
読了日:2021/02/16
しゅん
読了日:2021/01/30
ひとまろ
読了日:2016/02/09
fwhd8325
読了日:2014/01/02
本かくよ・よむよ
読了日:2024/09/15
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