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幸福の方程式 新しい消費のカタチを探る

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887597365
ISBN 10 : 4887597363
Format
Books
Release Date
September/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

実際、戦後の高度経済成長期からバブル崩壊まで、私たちの幸福とは、「物質的豊かさと幸福は関係ない」と頭ではわかりつつも、モノを買い続けることであった。しかし、社会の成熟と経済不安の両面から、今ようやく「物質的豊かさ」を超える幸福の物語の兆しが見えている。新しい幸福をもたらす消費行動が始まっている。わたしたちが、幸福のために、モノに代わって求めているものとは!?

目次 : 第1章 戦後消費モデルの変化と幸福の物語(物質的豊かさと幸福との関係/ 消費社会の「物語」、二つの段階/ 消費不安の時代/ 脱・消費社会の幸福)/ 第2章 幸福が見えれば消費が見える(なぜ今、幸福ブームなのか/ 幸福を解く鍵は何か?/ 幸福のペンダゴン・モデルの考え方/ 消費の物語に代わる新しい幸福の物語)/ 第3章 「自分を極める物語」の幸福と消費(「揺れ」が消費を創造する/ 手ごたえ消費/ 新しい萌芽)/ 第4章 「社会に貢献する物語」の幸福と消費/ 第5章 「人間関係のなかにある物語」の幸福と消費/ 第6章 究極の消費としての仕事/ 終章 つながりと幸福の弁証法的関係

【著者紹介】
山田昌弘 : 1957年東京生まれ。中央大学文学部教授。1981年東京大学文学部卒。1986年同大学院社会学研究科博士課程退学。専門、家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。「学卒後も基礎的生活条件を親に依存している未婚者」の実態や意識について分析した著書「パラサイト・シングルの時代」(ちくま新書、1999年)は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、多くの若者から希望が失われていく状況を『希望格差社会』(ちくま文庫)と名づけ、格差社会論の先鞭をつけた。2006年「格差社会」で流行語大賞トップ10受賞。また、2008年には、『「婚活」時代』(ディスカヴァー、共著)で「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役となった。著書は他に、『新平等社会』(日経BP・BizTech図書賞受賞、文藝春秋)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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幸福について、それに関わる消費について科...

投稿日:2012/10/17 (水)

幸福について、それに関わる消費について科学的に論じた本。消費と結びつけることで抽象的な内容がとてもわかりやすく論じられてると思う。

ameg さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • モッタ

    ★★★☆☆ 日本の消費の形は変化しつつある。戦後から1980年代にかけて家族消費、1980から1990年代半ばにかけて個人消費、1990年代半ばから現在にかけて消費不安(貯蓄)となってきている。今後は新しい消費の形が求められる。自己啓発、社会貢献、人間関係の消費がそれに値する。良い時代になったと思う。 ※図書館借り

  • かりん

    5:さらりと書いてあるが、実はかなりすごい。モノを買うことによってモノの向こう側にある幸福を手に入れるのではなくて、幸福そのものを直接得る。企業は、幸福をもたらすと信じられるモノを作って売るのではなく、人々が幸福になることをサポートする。自分を極める物語、社会に貢献する物語、人間関係のなかにある物語。時間密度、手ごたえ実感、自尊心、承認、裁量の自由。他人から認めてもらえる自分が好き。人との距離感を調整して、ちょうどいい距離を買う。他人から必要とされている自分を演出するために買う。仕事という消費。

  • かりん

    【思い出本再読2310-5】10年以上経って読んでも割と納得。「ギルティ・フリーな生き方」というのは、この本で言われている捉え方とは違うかもしれないけれど、なんかわかる。メモ→自分を極めるという物語、社会に貢献するという物語、人間関係のなかにある物語。時間密度、手ごたえ実感、自尊心、承認、裁量の自由。居場所が見つけられない最大の原因は、家族の中の役割、会社の中の役割、地域の中の役割に縛られることを嫌い、他人から押し付けられる固定的な役割から解放されてきた結果として、人々が安定した役割を失ってしまったから

  • masu

    「精神的豊かさへの回帰」というのは、近代社会が始まって以来、様々な形で繰り返し述べられてきた。 しかし、結局、「GDPを上げること=国民の幸福、=政策目標」であることは変わっていない。頭でわかってはいながら、「物質的豊かさを求め続けるのはなぜか」 一人当たりのGDPが一定水準以上満たされると、一人当たりGDPと幸福度の間に関係は見られなくなる 「幸福を生み出すと期待される商品を買い、消費することが近代社会の幸福の基本である」 「自尊心、承認、時間密度、裁量の自由、手ごたえ実感」

  • shun

    自尊心にも、他人の存在が欠かせないという考察は同意。幸福になるために消費するのではなく、幸福だから消費するってのが現代社会。

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