Product Details
ISBN 10 : 4000059696
Content Description
結晶のような周期性をもたない凝縮系を、不規則系とよぶ。周期性欠如の故に困難とされた不規則系の理論構築。その困難を乗り越えて提案されたコヒーレント・ポテンシャル近似(CPA)は、無比の完成度の高さと普遍性の広がりで、不規則系研究の金字塔とされる。さまざまなアプローチから到達したCPAは「発見され、再発見され、再々発見され続けた理論」だ。そのCPAの徹底解説が本書の目的である。
目次 : 第1章 不規則系―事始め/ 第2章 結晶に関する議論―まず規則系を復習しておこう/ 第3章 不規則系の一般論―不規則であるにもかかわらず出現する性質/ 第4章 簡単な近似からでも見えてくるもの―置き換え型不規則系の真骨頂/ 第5章 摂動項をダイアグラムで表示する―直観的な把握/ 第6章 自己完結的な無限和がCPAを与える―近似の数学的な素性と完成度の高さ/ 第7章 コヒーレント・ポテンシャル近似の普遍性―再発見され続けて…/ 第8章 アンダーソン局在―不規則であるからこそ出現する性質/ 第9章 位置の不規則性をもつ系―コヒーレント・ポテンシャル近似はここでも有効/ 付録
【著者紹介】
米沢富美子 : 1938年大阪府生まれ。1966年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。京都大学基礎物理学研究所助手、助教授、慶應義塾大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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