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ひとりひとりのやさしさ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776406143
ISBN 10 : 4776406144
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あるあさ、クローイのクラスにこうちょうせんせいがおんなのこをつれてはいってきた。「てんこうせいのマヤですよ」マヤのかっこうはみすぼらしい。おべんとうのなかみもへんだ。クローイたちは、そんなマヤをわらいあい…。マヤとの出会い、無視しつづけた日々。でもある日、クローイは大事なことに気づく…。実力派作家コンビが描く問題作。シャーロット・ゾロトウ賞受賞、コレッタ・スコット・キング賞オナーブック。

【著者紹介】
ジャクリーン・ウッドソン : 1963年、アメリカ、オハイオ州生まれ。児童文学作家。『ミラクルズボーイズ』(理論社)でコレッタ・スコット・キング賞を受賞、『かあさんをまつふゆ』(光村教育図書)がコールデコット・オナーブック、『Show Way』がニューベリー・オナーブックに選ばれるほか、受賞歴多数。これまで、アフリカ系アメリカ人をモデルにした作品を数多く発表し、人種問題や思春期の少女の悩みなどを題材に鋭い視点で書きつづけている。現在、家族とニューヨーク州のブルックリンで暮らしている

E.B.ルイス : Earl Bradley Lewis。1956年、アメリカ、ペンシルヴァニア州生まれ。幼少の頃より、ふたりのおじの影響を受け、画家に。『Talkin’ About Bessie』でコレッタ・スコット・キング賞を受賞するなど、現在、注目の実力派イラストレーター。手がけた児童書は50点を超える。創作活動のかたわら、大学で絵を教えている。ニュージャージー州、フォルサム在住

さくまゆみこ : 1947年、東京生まれ。出版社勤務を経てフリーの翻訳家となる。現在は青山学院女子短期大学教授。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表としても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    水面に広がる波紋。それはやさしさを伝える機会でもあるし、胸がつかえたまま消えるのを待つ辛い時間でもある。多感な時期は誰にでもあるけれど、その時の思いはずっと残っていたりする。私もその頃の傷が癒えないまま、今を過ごしている。学校の教室が出てくる物語を個人的には避けているけれど、クローイとマヤもそんな気持ちなのだろうか。誰もが声をかける側でもかけられる側でもある。自分が楽しんでいる後ろには哀しみがあったのかもしれない。やさしくありたいし、誰もが穏やかであってほしい。そう素直に思えた時、進む道が見えた気がする。

  • ☆よいこ

    いじめテーマの絵本。転校してきたマヤをなんとなくで無視し、笑った主人公。けっして一緒に遊ぼうともしなかった。いつしかその転校生は学校にこなくなった。小石を水に落としたとき、さざなみが広がる。「やさしさも、これとおなじですよ。わたしたちの ひとりひとりの ちいさな やさしさが、さざなみのように せかいに ひろがっていくのです」マヤにやさしさをとどけるチャンスはもうない。▽主人公の少女の後悔を感じられる。でもマヤはもっと悲しかったんだろう。主人公の少女がいつか、優しさを届けられる人になってくれたらいいな。

  • Willie the Wildcat

    集団心理。集からの異質性、そして集への追従。心底のモヤモヤ、何かが引っかかる。表層と内面の乖離が齎す違和感。その違和感に気づき、向かい合うのが第1歩。これを大切にしたいですね。終わりの場面で頭に浮かぶ疑問。個々人の善意に委ねるのか?大人の役割は?前後の脈略は読み取れないが、「さざなみ」を語る前に、周囲の大人もやるべきことがあったのではないか?結果論や善人説ではなく、そんなことを考えることなく、少しでも自然に言動できるように心がけるヒトとなる、世の中になるといいなという読後感。

  • ルピナスさん

    身なりの貧しさやクラスメイトからの無視で友達を作らないまま転入後あっという間に去っていったマヤは、本当はどういう理由でまた引っ越したのだろう。マヤ自身のいじめに対する悲しさ故?全く関係なく親の都合で?真相は分からない。先生が話してくれた「私達一人一人の小さな優しさが、小石を池に投げ込んだ時の小波のように世界にひろがっていく」ことを、主人公のあたしは実践できなかった。残るは届けられなかった優しさへの後悔。きっとこの後悔はこれからもあたしの心の奥でチクチクと訴えるはず。痛過ぎて繰り返したくないけれど大切な学び

  • ネギっ子gen

    ある朝、クローイのクラスに、校長先生が入ってきて女の子を紹介した。「てんこうせいのマヤですよ」と。マヤの服は、古くてみすぼらしい。アルバート先生がマヤをクローイの隣に座らせた。<マヤは あたしに わらいかけた。でも、あたしは えがおを みせなかった>。クローイたちは、そのマヤの噂話をし、変な弁当を笑いものにしていたが、急に登校しなくなる……。そんな中、先生の小石を使った“優しさ”の授業が、クローイの胸を刺す――。多感な少女の心の動きを丁寧に掬い取り、読者一人ひとりの心に問いかける、美しい絵が心に迫る絵本。

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