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理想の書物 ちくま学芸文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480089649
ISBN 10 : 4480089640
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

最も重要な「芸術」を問われたなら「美しい家」と答えよう、その次に重要なのは「美しい書物」と答えよう―。19世紀末イギリスの装飾芸術家ウィリアム・モリスは、晩年、私家版印刷所ケルムスコット・プレスを設立する。そこでは活字や装飾デザインから紙作りに至るまで、徹底した理想の書物づくりが追究された。本書は、書物芸術を論じたモリスの全エッセイ・講演記録を収録したものである。産業化社会の中で、美の探究に心血を注いだ「近代デザインの祖」による、理念と情熱が結露した一冊。

目次 : 中世彩飾写本についての若干の考察―モリス未発表の断章/ 中世彩飾写本覚書―一八九四年発表のエッセイ/ 印刷本の初期の挿絵―一八九五年の講演/ ゴシック本の木版画―一八九二年の講演/ 十五世紀のウルムとアウグスブルクの木版画入り本の芸術的特性について―一八九五年発表のエッセイ/ 印刷―一八九三年発表のエッセイ/ 理想の書物―一八九三の講演/ ケルムスコット・プレス設立趣意書―一八九六年発表のエッセイ/ 付録

【著者紹介】
ウィリアム・モリス : 1834〜96年。イギリスの装飾デザイナー・物語作家。モリス商会などで製作した壁紙や織物などの作品は、今日も販売・愛用されている。社会主義運動に携わり、民衆文化に基本をおいた総合芸術としての装飾を常に志向した。1877年、古建築物保護協会を創設。1891年、ケルムスコット・プレスを設立、自著やチョーサー著作集など53点の書物が刊行された

ウィリアム・S・ピータースン : 1939年生まれ。メリーランド大学名誉教授。モリスと書物芸術に関する第一人者

川端康雄 : 1955年生まれ。日本女子大教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    そこに書かれている内容は勿論大切だけれど、表紙の印象、使用されている紙やインク、字体に装丁、挿絵といった全ての要素が完璧であることがタイトルにある『理想の書物』の条件。モダンデザインの父と称されるモリスだからこその理想と拘り。作者の望む全てが叶っている完璧な一冊って世界にどれだけ存在しているのかなと気になってしまった。確かに紙の書物にはそこに記されているデータとは乖離した価値と輝きを見出してしまいがち、求めてしまいがちだよな。もしモリスが現代の電子書籍を目にしたらどんな感想を抱くのだろうか。

  • i-miya

    2006.04.01 P302 ケムスコット・プレス   ワット・タイラーの乱  P309 バーナード・ショーの批判 P310 オスカー・ワイルドの方向性に似ている  P323 小野次郎  福岡大学  フレスコ技法 ラファエル前派 芸術と職人気質、技術を結合したい  中世芸術   P020 エマリー・ウォーカー氏  印刷活字体  初期印刷 P017 「地上楽園」(ウィリアム・モリス) P009 中世の衣装の細部に狂信的こだわり P010 シドニー・コッカレル モダン・デザイナーの先駆者  (ぺヴスナー) 

  • きりぱい

    理想の書物=面白い本ではなく、装飾、挿絵、字体など美しさを極めた芸術としての理想。『インテリアで読むイギリス小説』でモリスに詳しかったのと、小説でも室内装飾に触れる描写で名前を見かけることがあったので選んだのだけど、印刷、出版についての覚え書きや熱い?語りが続き、こういうのを知りたかったという愛読書リストに来るまでが長かった。さらっと54挙げてあるけれど膨大で、知らなければパッとしないだろうチョイス・・。

  • Saiid al-Halawi

    モリスの言う理想の書物とは、紙やインクに始まり、装丁、挿絵、字体、フォントサイズ等々、製本された1冊に関わるあらゆる事柄すべてが調和された芸術作品として最上のものを指す。 それを実現するとなると、モリスの時代以上に現代では難しいだろう。。。 しかしこのモリスの愛読書のラインナップはw

  • のの

    フォントの太さに余白、ピッチに紙への指定を見ているとモリスはデザイナーだなぁと思います。 紙の本という媒体をいかに構成し、具現化するかを語るモリスが、現代にいたらどのようなことを言ったのでしょうか。特に電子書籍にたいして、なぞと妄想してしまいまする。 図書館と知と博物館と社会主義のあり方に関するインタビューでのやりとりは興味深い。

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