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漱石ホラー傑作選 Php文庫

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569672717
ISBN 10 : 456967271X
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
June/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文豪・漱石はホラー小説の名手でもあった!本書は、ショートショートの傑作として知られる『夢十夜』のほか、『吾輩は猫である』『三四郎』『門』などの長編や『硝子戸の中』『変な音』などの随筆の中から、ホラー色の強いエピソードを抜粋。「幽霊になりそこなったこと」「人の運命を背負う猫」など、エンターテインメント性溢れつつも存分に恐ろしい漱石の「怪談」を堪能する。

目次 : 『三四郎』より/ 『夢十夜』/ 『永日小品』より/ 『門』より/ 『硝子戸の中』より/ 『変な音』/ 『吾輩は猫である』より/ 『思い出す事など』より/ 『趣味の遺伝』

【著者紹介】
夏目漱石 : 慶応3(1867)年、東京生まれ。東京帝国大学卒業後、愛媛県尋常中学校(松山中学校)、熊本の第五高等学校などで英語を教える。明治33(1900)年、英国ロンドンに留学。帰国後、明治36(1903)年から第一高等学校、東京帝国大学英文科講師となる。明治38(1905)年、『吾輩は猫である』を発表。以後、『坊ちゃん』『草枕』『野分』などの中篇小説を発表。明治40(1907)年、教鞭を辞し、朝日新聞社に入社。『虞美人草』『坑夫』などを連載し、翌明治41(1908)年より、三部作『三四郎』『それから』『門』、後期三部作『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』などを連載する。大正5(1916)年、胃潰瘍の悪化で急逝。執筆中だった『明暗』は未完となる

長尾剛 : 東京生まれ。東洋大学大学院修了。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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 作者自身が神経衰弱に罹った経験があるよ...

投稿日:2009/12/04 (金)

 作者自身が神経衰弱に罹った経験があるように、代表長編小説とは一風変わった神経症的短編小説が多い。  神経の細やかな性格ゆえ、「こころ」や「明暗」のような作品を書けたのかもしれない。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 行加

    物置から発掘して、風呂本用に。(^_^;) 漱石とホラーって、意外な感じもしましたが、そういや「夢十夜」はこの人でしたねwww 勿論「夢十夜」は丸々収録ですが、それ意外の抜粋掌編も恐くて面白かったですv 「吾が輩-」の迷亭が語る、首吊りの木のエピソードは、まんま「新耳袋」にもありましたね〜w さすが、百間先生のお師匠さんですv

  • 静かな月を見てる

    「夢十夜」が、やはり抜群にいい。昔っから第三夜がいちばん好きだ。ホラー色が強くていい話。第六夜も好きだなぁ。こちらは運慶が護国寺の仁王を彫る話。収録作品はどれも不思議な話であってホラーではないと思う。もっと怖いものを想像していたので残念だった。

  • donky

    編者の簡潔な解題がいい。漱石作品の推理小説的要素、怪談話めいた構想はこれまでも楽しんできましたが、傑作選と銘打ったアンソロジーに改めてその妙味を気づかせてくれました。編者は「まえがき」で円朝の影響を踏まえながら”霊感の強い”人、漱石を語っていますが、同感です。この選集で初見の「趣味の遺伝」は、面白かった。日露戦で戦死した好男子への哀悼が戦争忌避を抱かせた。でも狙いはその先にあるとは…。墓参で遭遇する美女を探索する物語なのだった。ロマンティックで奥行きある因縁、幕末秘話を織りなす恋心の遺伝が素晴らしい。

  • いくっち@読書リハビリ中

    漱石ホラー傑作選というよりは漱石怪談噺集と言った方がしっくりとくる。意外にも怖い話が好きだったという漱石。長編から抜粋しても違和感なく楽しめた。特に「吾輩は猫である」は面白いのだなあとちゃんとまともに読んだことのない自分を叱咤しましたよ。「永日小品」「硝子戸の中」「変な音」など日常の中にあるふぅわりとした怪異がなんともいえない。それぞれの鑑賞のヒントも面白かった。作品を丸ごと読むときっともっと面白いのだろう。

  • 夢十夜が好きなので「漱石のホラー」という切り取り方に惹かれて読んでみた。ホラーと銘打っているが、不思議な話や神秘的な話もたくさん載っていて、新耳袋みたいな感じ。面白かった。永日小品は初めて聞いた。私の実家のトイレにモナリザのコピー絵が飾られていて不気味だったのを思い出して笑った。他の小品も読んでみたい。

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