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残酷な方程式

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488614027
ISBN 10 : 4488614027
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1985
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

手違いで惑星基地から締めだされた探検隊の一員。融通の利かないロボットを言いくるめなければ命が危うい。彼のとった奇策とは?表題作ほか、気弱な男の突拍子もない人格改造術「コードルが玉ネギに、玉ネギがニンジンに」、大戦以後失われた文学の“記憶”を売る男と村人の交流を描く「記憶売り」など、黒いユーモアとセンチメントが交錯する、奇想作家シェクリーの佳作16編。

【著者紹介】
ロバート・シェクリー : 1928年ニューヨーク生まれ、ニューヨーク大学を卒業。1951年に作家デビューし、諷刺の利いた短編を数多く発表して人気を博す。2005年没

酒匂真理子 : 1949年生まれ。フェリス女学院高校を経て、1971年、横浜市立大学文理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サンタマリア

    『残酷な方程式』で描かれたロボットの思考回路が面白かった。いかにも金属的な感じ。オチも納得できた。『記憶売り』もよかった。生き方を指南された。『シェフとウェイターと客のパ・ド・トロワ』"の真相はなんなんでしょうかね"感がクスっときた。少し遅れてシリアスなクエスチョンもきた。

  • kochi

    エイデルスタインのアパートを訪れた死神は、3つの願いを叶えてくれるというが、最大の敵にはその願いのちょうど倍だけもたらされるという。1万ドルを願えば、敵には2万ドルという訳だ。そしてその通りとなり、腹が立った男が3つ目に望んだものは!?(「倍のお返し」) 1961年頃からの短編集だが、古さを全く感じない。紹介したのは、三つの願いの変奏だが、ひねりがかなり効いている艶笑譚でもある。他作品も純粋なSFではないので一般雑誌収録か?調べてみたい。都会的なウィットにとみ、文章も洗練されている感じ。

  • ふりや

    今まで読んだ感じではシェクリーはSFの人だと思っていたので、勝手にSF短編集と思って購入したのですが、そういう訳では無かった。もちろんSFもあるのですが、どちらかというと不思議な話、怪奇・幻想モノが多かったです。作品の幅がかなり広く、飽きさせない16篇。オチに捻りが効いたものから、不思議な読後感のものまで様々。ひとつひとつの作品が非常に短く、サクッと読めます。印象に残ったのは、『倍のお返し』『石化世界』『残酷な方程式』『トリップアウト』『シェフとウェイターと客のパ・ド・トロワ』『疫病巡回路』など。

  • みゃお

    初読みの作家さん 16作の短編集 結局なんだったの?と思うようなものもあったが、思いっきり裏切ってくれるような結末が多く 面白く読めた。 短編の醍醐味が つまった1冊かと。

  • スターライト

    標題作を含む全16篇収録の短篇集。巻頭の「倍のお返し」は悪魔との契約もの。ただし願い事が自分の敵に倍になってお返しされるという『無限がいっぱい』所収の「倍額保険」を思わせるヒネリがある。「石化世界」は夢と現実の区別があいまいになった男の話で、同じくシェクリイ自身が書いた「夢の世界」と酷似。標題作は融通の利かないロボットととの対話が魅力的なストーリー。「それはかゆみから始まった」の途方もないバカSFがあるかと思うと、「記憶売り」のような考えさせられる話もあり、シェクリイ作品の魅力を感じる一冊だった。

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