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権利のための闘争

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003401316
ISBN 10 : 400340131X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/1982
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自己の権利が蹂躙されるならば、その権利の目的物が侵されるだけではなく己れの人格までも脅かされるのである。権利のために闘うことは自身のみならず国家・社会に対する義務であり、ひいては法の生成・発展に貢献するのだ。イェーリング(1818‐92)のこうした主張は、時代と国情の相違をこえて今もわれわれの心を打つ。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェルナーの日記

    正義の女神は、右手に天秤を、左手に剣を持っている。これは、『正義(西洋における正義の概念は平等と同義語である。ただし平等とは結果の平等ではなく、機会の平等をいう)とは、闘って勝ち取るものである』とイェーリングは叫ぶ。題名からして、少々物騒なイメージが浮かぶと思う。しかし、内容は、法における各個人の受け止め方に警鐘を鳴らしたもの。法の下において、個人は平等であり、自らの権利を主張し勝ち取ろうとする運動は、自身の権利であると同時に義務でもある。そして、それが社会に対する権利であり義務でもあると主張している。

  • はっせー

    古典の名著を読みたい人におすすめの本になっている。読書友達からおすすめされてよんでみた。なかなか難しいが日本人にはあまり希薄の闘争や権利の概念をまとめている。権利は一種の財産でありそれが脅かされたら泣き寝入りするのではなくしっかり警察という司法等を使って自分の権利等を守らないといけないのかなって考えた。この本で一番印象に残っているのはカントの言葉である。「自ら虫けらになった者は、あとで踏みつけたれても文句を言えない」本のタイトルにもなっている『権利のための闘争』をする理由がこの言葉につまっている気がする!

  • かわうそ

    『権利のための闘争は、権利者の自分自身に対する義務である。』49 つまり、権利=法のために闘わないものは自分自身の義務を放棄しているのです。もちろん、同時に国家に対する義務の放棄でもあります。権利という言葉には実は人格が隠されておりまさに人はこの人格のために闘わなければなりません。他人が土足で自らの人格を踏み躙るような行為をされてもなお立ち上がらないことは愚かなことだということ、正義の女神は権利を量る秤と力を表す剣のどちらも必要としていることをもう一度思い出すべきだと感じました。

  • かわうそ

    権利を維持をするためには闘争が必要である。 というのも法と権利は相互依存関係にあり、権利を維持しなければ法は機能しないということがイェーリングの念頭にあり、であるから権利の侵害を受けた時に、自己自身の権利のために闘わなければならない。そして、その自己自身のための闘争が結果的に共同体のためにもなる。それは高貴な理念である法秩序の固守に繋がっていくんですね。また、権利の侵害を受けた時に苦痛を感じるということは倫理的な自己保存の欲求だと彼はいうわけです。つまり、権利の侵害は同時に人格への攻撃だということです。

  • Y2K☮

    己の名誉・権利が蹂躙されるのを放置する人は、社会や国が同様の憂き目に遭っても放置する。面倒だとか対価と手間が見合わぬという話ではない。と同時に、法律は現に存在する権利のための闘争の解決に相応しい形へと随時アップデートされないと役に立たない。悪法もまた法だが、法が信頼を失えば国民の中に虚無感や怠惰を広げ、独善的な自力救済の横行を招き、不安と無秩序を促進しかねない。たとえば「ヴェニスの商人」。シャイロックの契約は公序良俗に反するから無効とするべき。判決で証文の有効性を認めてから後で策略で捻じ曲げる前例は危険。

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