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新編東京繁昌記

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003113912
ISBN 10 : 4003113918
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1993
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    洋画家木村荘八が語る東京の街の移り変わり。豊富な挿絵が一番の魅力で、それを眺めるだけでもこの本を読む価値がある。意気で温かみがあって、昔の東京の街の息遣いがよく伝わってくるのだ。文章は巧いとは言えないが、親戚のおじさんの昔話に耳を傾けているような親しみやすさがある。またすでに歴史の彼方に消えてしまったことを生き生きと表現しており、今の築地が外国人の居住地として使われた頃の雰囲気を甦らせる箇所などはぞくぞくする面白さだった。

  • もりくに

    木村荘八は、「明治の三平」の一人である「いろは牛肉店」の木村荘平の子供。兄弟姉妹も、多彩。彼は生まれも育ちも、「東京繁昌記」の人。とても達者な文章にまず驚いたが、解説によれば「小説」がスタートだったと。彼の活躍分野はとても広く、美術からエッセイ、風俗考証にまで及んでいる。私は何といっても、荷風の「墨東奇譚」の挿絵画家。この手の「繁昌記」は、江戸時代から各種あるが、本作は昭和30年の世相や風俗を、それぞれの土地を訪ねて描いている。単なる印象記ではなく、「画家」の眼が、「都市」の在り様を見事に描き出している。

  • うた

    十年一昔というけれど、この本が書く東京、それも佃島、芝、日本橋周辺にこがれるような懐かしさを覚える人は今どれくらいいるだろうか。なにせ銀座ですら新しい場所なのだ。子供のころに永井荷風たちと同じ空気を吸った世代でぎりぎりというところか。世代世代が持つノスタルジアは面白いもので、それぞれに大切なものを抱えているのものだな。

  • 1.3manen

    随所に墨絵のようなスケッチ画があって、とても温かみのある感じの本に仕上がっている。本文にも♨マークが出てくるのはほのぼのとしてくる(30頁)。著者は洋画家にして文章も書く一人二役なのだ。島崎藤村先生は浅草橋際の、野田屋(今の田中屋)船宿から船を借り、櫓をおろしながら、神田川口を対岸の百本杭まで散歩していたとは風流な趣味だな(53,55頁)。65頁にあるような盆踊り風景が平和の象徴だが、今はオスプレイとか福一原発とかいう不安全な世の中で残念無念。今はスカイツリーまであるが、高層ビルのない頃の東京は庶民的だ。

  • 志波昌明

    永井荷風の「墨東綺譚」の味のある挿絵の木村荘八の随筆。東京生まれの作者が都内を散歩して、その土地について書くのだが、実感に基づいているだけでなく、歴史的な背景も語っている。戦後の風景でも、すでにない昔の東京。都市の成り立ちや性格をきちんと見抜いている点がすごい。「墨東綺譚」の挿絵についても書かれ、そこまでして描いていたことに驚く。

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