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新文学入門 T・イ-グルトン『文学とは何か』を読む

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000042253
ISBN 10 : 4000042254
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 文学の歴史はテクストだけでなく、活版印刷技術によって成立し、まだ日は浅いのに、たくさんの文学に向き合おうというスタンス(文学理論)があることには何か新鮮な思いがした。みずからの納得のいく形で文学を見出そうとするのは自然なことであるようにも、難しいことのようにも思える。 本書は、ロシアフォルマリズムから脱構築へ、そしてフェミニズム、同性愛の問題まで広く取り扱っている、示唆に富む一冊である。

  • 3247

    筒井康隆『文学部唯野教授』を入り口にして文学理論をわかりやすく概説している。前半部はクラシカルな批評理論が詳らかに。後半、脱構築の章から精神分析(ラカンの理論は素人には晦渋だった)、フェミニズム・ジェンダー批評に至って、本書の意図が躍如としてくる。理論によって認識されていなかったこと、見えなかったものが現前化してくる。そして理論と理論の関係自体もそういった様相のなかにあるのだと。理論自体に良し悪しはあっても、理論それぞれの優劣はなく、理論は様々なものを取り込みながらアップデートしていくものなのだと思った。

  • しんえい

    再読。文学はその時代における政治的イデオロギーから自由たりえない。ニュークリティシズムはマルクス主義に対する危機意識から、作者と作品の切り離しを行った。イデオロギーからの解放を目指すべきである受容理論は、むしろイデオロギーをもつ読者を排除した。イデオロギー的国家装置としての文学や教育は、自己肯定感と自己有用感の高い奴隷を産むための装置として機能した。

  • 🐰

    第一講と精神分析あたりは難解でよくわからない……。たぶん半分くらいしか理解できてないけどそれでも面白かった。

  • Iko

    イーグルトンの取扱い説明書として「ここはこういう意味でね」と教えてくれる本ではなかった。むしろイーグルトンを意識しながらも、あえて別の切り口で語れないかと苦心する、研究者の挑戦の本だと思う。そうなると同じことを語っているようでも手触りが違ってくるもので、「読みやすく理解できた」ように一旦思えたイーグルトンのテクストが再び分解していくようにも思える。なるほどポスト構造主義の世界に生きる限り、「解説書」の「解説」なんていう単純化のプロセスを真っ向からやるのは、野暮なことなのかもしれない。

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