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天皇のページェント 近代日本の歴史民族誌から Nhkブックス

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140017197
ISBN 10 : 4140017198
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1994
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chang_ume

    1994年初版。「伝統の発明」を鍵概念とした近代天皇制の再解釈をテーマに、カルチュラル・スタディーズのお披露目的な意味合いだったと刊行当時を記憶しています。ある意味、なつかしい一冊。解釈フレームの主な引用はフーコー、ボードリヤール、ベンヤミン、B・アンダーソン、そして安丸良夫と吉見俊哉。なかば古典的な価値がすでに生まれている本書については、94年当時の意義に加えて、2020年現在に本書が何を残したか、何を語っていないか、学史的な総括が必要と思った。→

  • おっとー

    「創造された伝統」の見事な事例。主に明治維新期の国家形成過程に焦点を当て、首都 、日の丸、天皇制、神前式といった日本の「伝統」をこれでもかと切り崩す。こうした伝統の創造は天皇への畏敬をはじめ、一夫一妻制の信奉など、日本人の心性を大きく変化させた。さらにこの時代はフーコーの論と異なり、絶対的権力者と規律監視が並行的に生じる不思議な状況でもあった。その後天皇家の儀式はテレビに簒奪される。今や天皇のページェントは単なる消費の対象となり、陳腐なナショナリズムの言い訳程度にしか使われなくなってしまった。

  • 八八

    T・フジタニの代表的な著作である。天皇が如何に近代国家の天皇になったのかをページェント=国家的式典を中心に論じる。本著は20年前の著作である。少し古いがフーコーやギアツなどの知見を用いて天皇が近代国家形成において視覚の作用を利用して権力を得たと論じているのは個人的には新鮮かつ参考になった。今年は天皇の代替わりだが、日本国民は国民国家の権力が緩む中で実施されるページェントをどの様に眺めるのだろうか。

  • しんささ

    近代国家が生まれるそのときの、一例としての日本、そして天皇の存在をこまかに開設され論じられている。 いまどき「日本すごい!」と思いたがる、その日本の"歴史"やその流れに一貫性を持たせる"天皇制"が明治初期の政治的エリートたちによって創生された、あるいは捏造されたということは、国家としての日本を論じる時には政治的な立場に関係なく前提であるということが良くわかる。

  • 駒場

    民衆が「伝統的」と考えている皇室のページェントは、維新後の政治家がひとつの(国際的な)国家をつくりあげていくうえで苦労して生み出した(あるいは演出した、過去から発掘してきた)ものであったということが丁寧に書かれた本。天皇と牛頭天王を混同したり賽銭を投げつけたりしていた民衆が、いかに「軍事・政治的権力をもった男性的な国家元首」としての天皇、「悠久の歴史を体現する超越的な現人神」としての天皇を認識するようになったか。日本的伝統と思っているものの多くは、西洋的な伝統に対抗して演出されてきた面もあるんだよなあと

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