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嘘つき男 / 舞台は夢 岩波文庫

User Review :1.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003250716
ISBN 10 : 4003250710
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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1行12音節の原文に合わせた翻訳になってい...

投稿日:2009/11/24 (火)

1行12音節の原文に合わせた翻訳になっているが、原語でも詩の朗読のようにではなく、普通の話し言葉のフランス語で演じられるものだから、この訳は非常に読みにくい。もともとバロック劇なので、台本を読んでも舞台が頭に浮かんでこない点はさておいても、読んでいて全然面白くも何ともない。恐らく訳者も訳していて楽しくなかったのでは?

古楽器奏者 さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    『嘘つき男』は恋のためのその場凌ぎの嘘の蓄積が自身を追い詰めてゆく話。華麗な詩情と透明な理性の交錯が軽妙な文体に支えられて喜劇たらしめている。自他の本音や主体性をあやふやにするのが嘘の特質。『舞台は夢』は従者の視点で、嘘に伴う臆病や勇気がメロドラマを形成。躍動するような感情変化や長広舌の応酬は破天荒な力感がある。どちらも周囲が虚構に屈服して幕引きする「だまし絵」礼讃であり、恋の駆け引きと構造が持つ含みが奥行きを添えている。古典主義とバロックを股にかけた慎重な理論性と大胆な新趣向が結実した魅力に富んだ2作。

  • 新地学@児童書病発動中

    仏の劇作家コルネイユの喜劇2編。これはお勧め。どちらも読み出したらやめられない面白さ。読後感も爽快で晴れ晴れした気持ちになる。「嘘つき男」の方は舌先三寸で危機を乗り越えていく主人公のドラントが忘れがたい登場人物。とんでもない男なのだが、なぜか憎めない。決闘の時は正々堂々と戦う勇気を持っているし。プロットが複雑なのでこんがらがるが、頭の体操になる。『舞台は夢』の方は劇の中に劇があると言う趣向が好みだった。結末の大どんでん返しが素晴らしい。アガサ・クリスティーも顔負けだと思う。

  • syaori

    17世紀フランスの劇作家コルネイユの喜劇2作が収められています。法律を学んでいた田舎から「社交と艶ごとの本場」パリに出てきたばかりのドラントが、華麗な嘘を歌い上げながら立ち回る『嘘つき男』は、従僕との軽妙な掛け合いも楽しく、彼自身が憎めない人物なので、だんだんばれる嘘ともつれていく事態に、一体どうなってしまうのだろうと読む手が止まらない楽しさ。対する、失踪した息子の行方を魔術師に尋ねる『舞台は夢』は、一応の大団円のなかに人生の儚さが感じられるようで、考えさせられる喜劇といった趣。どちらも楽しかったです。

  • 1.3manen

    喜劇。後者の作品より。マタモール隊長の従者、イザベルの恋人のクランドールは、「愛と結婚とはべつのもの、一方には愛する人がいて、もう一方には都合のいい相手がいる。(略)無一文同士の結びつきが、うまく行くはずはない」(223頁)。これは非正規同士では共倒れ、金持ちカップルなら成立する現代日本を照射してもいる。また、クランドールは、「恋の炎が、僕の首(こうべ)に、幾百という危機を乗り越えさせた」(276頁)。かっちょえぇ台詞。

  • きりぱい

    面白い!恋のために、嘘に嘘の上塗り!嘘で陥る危機まで嘘で回避。読者はからくりが見えているから可笑しくて仕方がない。それにしても、どっちでもいいのか都合のよさ!「舞台は夢」の方は、劇中劇という設定を忘れていると、不意をくらう。

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