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パリ 上 エクス・リブリス・クラシックス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560099025
ISBN 10 : 4560099022
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ピエールには、貧困と苦しみだらけのソール通りのあのぞっとするような家が、再び思い出された…。「ルーゴン=マッカール叢書」で描いた第二帝政期以後の、さらに激変した現代都市パリを活写した驚きの超大作。

【著者紹介】
エミール・ゾラ : 1840‐1902。フランスの小説家。イタリア人技師の子としてパリで生まれる。7歳で父を亡くし、やがて母と祖母と南仏エクサン=プロヴァンスに移住。中学ではポール・セザンヌの知己を得、以後長い友情が続く。18歳で再びパリへ出るが、二度の大学入試に失敗。進学を断念し、22歳のとき出版社アシェットに勤める。同年、フランスに帰化。このころから小説家を志し、一方でマネなどの印象派画家を擁護する美術評を発表するようになる。1871年から93年にかけて、『ナナ』『居酒屋』『ジェルミナル』などの代表作を含む全20巻の叢書“ルーゴン=マッカール”(副題「第二帝政期における一族の自然的・社会的歴史」)を、ほぼ年1冊のペースで刊行し、小説家としての地位を不動のものとした。つづいて、神父ピエール・フロマンを主人公とする連作「三都市」―『ルルド』(1894)、『ローマ』(1896)、『パリ』(1898)―を発表

竹中のぞみ : 1956年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。上智大学大学院文学研究科フランス文学専攻修士課程修了。ボルドー第三大学大学院博士課程修了(フランス文学比較文学第三期課程博士)。現在、北海道大学メディアコミュニケーション研究院教授。専門はフランス文化論・フランス地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 星落秋風五丈原

    ゾラが書き綴ったルーゴン・マッカールのその後の時代を描く三都市双書『ルルド』『ローマ』に続く第三巻。二つの都市を巡った主人公ピエール・フロマンは結局パリに戻ってくる。しかしパリで慈善に精を出しても、結局貧しい者と富める者の差はなくならない。ナポレオンの帝政が倒れ、民衆による政治が行われることで、以前の欠点は全てなくなるはずであったが、そうならないのが社会というものだ。結局デュヴィヤール男爵をはじめとする新興ブルジョアジーが幅をきかせ社会保障の部分はキリスト教や篤志家の慈善に頼るしかない。

  • kthyk

    「音楽や建築」を創るという観点では、19世紀末は一つのカタストロフ、近代へのシフトチェンジであると認識していた。しかし、上巻で体験したゾラのパリはまさにモダニズム、現在の我々と殆ど変わることのない腐敗のなかにあるようだ。恋と金だけが謳歌され、格差と分断的政治不信ばかりの日常生活。かっての宗教や道徳は力を失い、教養と理性も消え、無政府主義的混乱の中をあらゆる階層人々がただただ彷徨い泳いでいる現代都市パリ。

  • ラウリスタ〜

    ルーゴン=マッカール叢書の後、三都市叢書の一つ『パリ』。なんだけど、正直言って小説としての面白さはすこぶる低い。海のように見えるパリとか、貧困層の泥まみれの悲惨とか、これまでの小説で書いてきたことの自己模倣が多い。登場人物が多すぎて、でもステレオタイプばかりで、皮相的な人物描写に終始する。共和制フランス、カトリックは新精神の名の下に王権支持を諦め、時の権力に近づく。信仰を失った神父フロランは、貧民を救うために堕落したブルジョワの家々を周り、その最中、兄が関与した爆弾テロに遭遇。政治モノで文学的価値に疑問符

  • はる

    社会を苦悩から救う神父の道をとった弟ピエールと新たな社会を造ると科学の道を選んだ兄ギョームの葛藤と苦悩が描かれている。ボレスワフ・プルスの「人形」主人公が憧れたパリは内実は上流階級の奢侈な放恣佚楽でみたされていた。パリコミューンでの恩赦からパリに戻った不穏な人相、普仏戦争から巨万の富を手中にし資本家たちと没落して行く貴族が第三共和制を支えていた。アフリカ分割植民化の最中で大きな金が動き秘密裏の収賄がありパリそのものが分断されている

  • のうみそしる

    無政府主義者っておそろしいね。

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