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ギリシア悲劇 4

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480020147
ISBN 10 : 4480020144
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    上巻の感想でエウリピデスの悲劇は人間の情念によるものだと書きましたが、ギリシア悲劇はやはり「運命とその下に立つ一人間の姿」を描くものなのだと痛感しました。作者の神は、『ヘラクレス』でゼウスのアルクメネに対する愛への嫉妬からその子ヘラクレスを苦しめるヘラの如く不条理で、しかしそれが作者の見ている世界の原理なのだと思います。そして人間はその世界で、自分を打つ悲運や不運の理由も分からぬ世界で生きてゆかねばならない。そんな人間の姿を、その中で彼らが織り成すものを、作者はその悲劇の中で浮彫にしていたように思います。

  • 翔亀

    ゲーテ中期の代表的戯曲「タウリスのイフィゲーニエ」の予習のため、「タウリケのイピゲネイア」(BC414?)、ついでに「アウリスのイピゲネイア」(BC405?)を読んでみた。トロイア戦争の出征時にアガメムオンが娘のイピゲネイアを神への生贄に捧げる「アウリス」の方は比較的有名だが、「タウリケ」は、それから数年度、辺境のタウリケ王国の女神の社の巫女となったイピゲネイアが、そこに生贄にされそうになった弟オレステスと再会する話だ。■戯曲には馴染みがなく、ましてやギリシャ劇は初読。でも意外に読みやすいではないか。↓

  • こうすけ

    ついに、ギリシア悲劇全作読破。ソフォクレス、アイスキュロスと比べて、エウリピデスが一番好きだと気付く。エレクトラ、オレステス、フェニキアの女たち、ヘレネが良かった。展開がわかりやすく、キャラクター同士のセリフの応酬、バチバチ感が面白い。夫殺し、母親殺しなど、運命の流れによって自分が意図的に招いた悲劇を嘆く登場人物たち。どうにもならない苦悩を救えるのは神様だけ。ギリシア悲劇ありがとう。コロナが終わったらギリシアに行きたい。

  • em

    他で悪者となっている側の言い分や、裏のいきさつが語られる最終巻。一話目から、アポロンの神託が「思慮あるものではなかった」とされる緊急事態。今まで散々やってきた神々の遊びめいた諍いとは、少し雰囲気が違っている。人が神を非難し、それがやんわりとは言え肯定されるとは。なお、トロイア戦争の元凶となったヘレネについては、驚きの事実?に呆然。さらに、オイディプスだけでなくとことん呪われたテーバイ王家など、スリルと衝撃に満ちた巻でした。最後まで怒涛の盛り上がりを見せられ、まだまだギリシア悲劇を読みたい気持ち。

  • twinsun

    「イーリアス」ではナレ死で登場するのみのエピゲネイアを不憫に思っていたが、「アウリスのエピゲネイア」では娘の死の運命に抗う父アガメムノンや母クリュタイムネストラの肉親に寄せる愛情が描かれており厳しい運命を突きつける他の悲劇に比べ大変温かみのあるハッピーな物語であった。

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