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死霊(しれい)3

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061983281
ISBN 10 : 4061983288
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

黙狂の矢場徹吾が遂に口を開く。“決していってはならぬ最後の言葉”を語り始める第二の山場。そして翌日の昼、主要人物が一堂に会する津田安寿子の誕生祝いの席上、果して何が起こるのか。七章から最後の九章までを収録。精神の“無限大”をつきつめ、文学の窮極大飛翔をはかった傑作、埴谷雄高の『死霊』は幕を閉じる。だが、埴谷が生涯かけて追究した“存在の革命”は未来へ託された―。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    七章がとても面白かった。神の子やお釈迦様に喧嘩売ってる・・・! ここまであきらめずに読んできてよかった。しかしこの世界観が70歳を超えてからの筆だということが恐ろしい。これまで体験したことのない読書をしたい方に強くおすすめできる作品。

  • ω

    ついに読了してしまった…疲れたけど寂しい。。埴谷雄高先生が50年に渡って書いた未完の書。「自同律の不快」とは、「存在は存在であるとしか考えられないこと自体が屈辱だ」という考え。七章から急に面白くなる。食われる悲哀、食う悲哀。キリストも釈迦も魚食って豆食うといて、立派に説いてんじゃねーよ!と、魚と豆が怒って、そこに単細胞くんが物申す。10%くらい分かればヨシ。Pfui!

  • 長谷川透

    存在と非在。そして、現実と虚構。これらは相反関係にあるのではなく、分かち難く結びついている。既成概念の打破、遠い場所から聞こえる革命を叫ぶ死霊の如き声々は強く轟いているようでいて、実のところ弱く、無力だ。存在したのちに非在となった声は世界を構成する粒子となり、世界の集合は宇宙を形成する。宇宙に覆われし場所はどこでもない場所。そこに存在する《私》は誰でもない者。虚構の子宮の中で育ち産声を上げて誕生する非在の存在者だ。『死霊』を読む終えた読者たる私の身体の中には、革命を謳う者たちの命が宿ってしまったようだ。

  • 傘緑

    「死ぬまでに。できねば『紅楼夢』のごとく誰かにのりうつって続けさせる予定。これ即ち死霊の『死霊』(アンケート)」ディドロ・オイラー公式を分母とした『大審問官』におけるキスの遠大な注釈本。語りえぬ饒舌なる沈黙。『死霊』は著者死亡という些細な躓きを経て、いまだに書き進められている。それは「…一つのものについてそれが自分自身と同一であるとはナンセンス(論理哲学論考)」や「…〈革命の革命〉を行うため、絶えず自らを省みる運動(弓と竪琴)」など、彼らもまた数多の宇宙のごとき死霊の私語を耳にした夢想家たちだろう。ぷふい

  • chanvesa

    無限大の無限大の…とか宇宙のとか、もうスケールが巨大過ぎるし、言葉の暴風雨のような饒舌にもう疲れはて、理解は覚束ない。焼き魚やチーナカ豆のイエスやブッダへの弾劾は精子、やがて原子レベルまでさかのぼった場合、この弾劾裁判の被告であるすべての存在者(原告と被告は常にかぶるのかもしれない)は、本来与志のようにならざるをえなくなる。あまりにも鋭敏な感覚。「思惟する存在が自身を見出だし得ぬ呻ききれぬ呻き(364頁)」を永遠に発することになるだろう。虚体であることこそ救いなのか。

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