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戦後日本経済史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106035968
ISBN 10 : 4106035960
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ日本は高度成長を遂げ、石油ショックに対処できたのに、バブル崩壊の痛手から立ち直れないのか。その鍵は全て「戦時経済体制」にある。1940年代に構築された巧妙なシステムから戦後経済を読み直す。

【著者紹介】
野口悠紀雄 : 1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主著として『財政危機の構造』(80年サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(93年吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おさむ

    「戦時経済体制(1940年体制)」論者で知られる野口悠紀雄氏。間接金融中心の金融、直接税中心の税体系、公的年金、資本と経営の分離といったしくみは、高度経済成長を支えた一方、その強固で変化しないシステムが現在までの日本の経済停滞をもたらしている。「まともな社会主義経済」というネーミングは的を射てます。本著はそんな野口史観に基づいた経済史。文学作品や個人史もまじえつつ、来し方を振り返ります。バブルの生成と崩壊のエピソードが多いのは、それだけ強烈だったからなんでしょうね。

  • James Hayashi

    週刊新潮に連載されたもので読みやすい。戦後の経済システムは戦時中に既に築かれた。しかし1990年以降不全に陥ったのは、大量生産体制が終息しソフトウェアや知識が中心的な役割を果たしたため。株価で見ると2007年は1991年の7割ほど。だが米国は5倍になっている。英国は金融業を中心に復活。途中でギブアップしたが、10年ほど前の記述から何も変わっていない日本(重厚長大な製造業)。新しい社会システムが必要と思われる。

  • masabi

    【要旨】戦時体制と戦後の経済体制の連続性(1940年体制)を強調し、日本の不況の原因をこの体制に求める。【感想】1940年体制は個よりも全体を重んじるため製造業には強いが、個の独創性が不可欠な知識・ソフトウェア関連の事業には弱い。未だに不況下にあるのは新体制への刷新ができていないせいだとする。1940年体制という仮説をもとに戦後の経済成長とバブルの崩壊を鮮やかに説明したのは見事だった。次は1940年体制についても調べる。

  • nori

    It is basically agreeable. However he must say 1955 System should be successful sample of state socialism but socialism. Moreover he stopped writing upto 2000 despite it was published just before Lehman Shock. Why? Was contradiction found by himself?

  • Yasuhiko Ito

    2008年出版の本だけど、今更ながら読ませていただきました。日本経済だけが世界から取り残され、ジリ貧なのは「戦時経済体制」が未だに続いていたからだということがよく理解できました。

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